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アリス祭の締めである後夜祭。
用意された衣装に着替えて私達は会場に来ていた。
恋を楽しむ人、食を楽しむ人等沢山いた。
私にはそれが眩しくてここに居ても良いのか怖くなった。
私が楽しんでも良いのか不安になる。
一度闇に触れたら光がこんなにも眩しくなるなんて知らなかった。
ルカ「A?こんなところで突っ立ってどうした?」
貴方「……眩しくて。ここに居ても良いのかなって。」
棗「…俺たちの側に居れば良いだろ。」
その言葉1つで不安が消えた。
ルカ「棗もAも望んで任務とかしてるんじゃないだろ。二人は優しいし綺麗だよ。」
棗も微笑んでうなずいてくれる。
望んでしてることじゃない。
でも、私が奪った命があるのは事実。
ルカ「俺のためにも、こういう時ぐらい二人も楽しんでよ。ね?」
貴方「っ……ルカってずるいよね。そんな事言われたら楽しむしか無い。ね、棗」
棗「あぁ」
今日ぐらいは、キラキラ光るきれいな世界を堪能してもバチあたらないよね。
闇を知らない光だけを見て過ごしたかった。
こんな汚くてどろどろした世界から逃げたい
貴方「…棗も蜜柑と踊ってきたよ。好きなんでしょ?」
棗「っ………うっせぇ。」
貴方「ふふ、照れてる!レア棗!」
こんなふうに3人でふざけて笑い合って
楽しい日が毎日だといいのに。
毎日二人の笑顔が見れたら良いのに。
私の小さな力じゃ、守るべきものすらまだ守れない。
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作者名:愛姫 | 作成日時:2015年3月21日 18時