君の隣【乃木ルカ】 (ページ18)

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鳴海「熱下がらないね…」

あの後、鳴海先生が迎えに来てくれて私は無事に自分の部屋に戻ってこれた。

だけど思ったよりも熱が高く鎮痛剤も効かず苦しんでいた。

鳴海「僕、薬他のをもらってくるから少し待っててね」

貴方「っやだ！行かないで……先生……」

熱のせいなのか、いつもより人に甘えたくなる。
鳴海先生は唯一、信頼できて甘えられる存在。

他の先生は汚くて信用なんて出来ない。
まぁ…あんな怖い校長から逃げられないよね。

鳴海「うーん…でも薬取りに行かないと…熱辛いでしょ？」

私を説得して行こうとする鳴海先生に私はしがみついて引き止める。

一人にしないで。
本当は一人が大嫌いなの。

そんなときだった。
部屋のドアがノックされて誰かが入ってくる。

鳴海「あ！ルカ君と棗くん、良い所に来てくれたね♡」

鳴海先生にだっこされたままドアの方を見ると心配そうにこちらを見るルカと棗だった。

棗も昨日の疲れが取れてないはずなのに。

鳴海「ちょっと、おくすりを取りに行く間Aちゃんのそばに居てほしいんだ。彼女、今不安定でね。」

私をベッドに下ろそうとする鳴海先生の服をぎゅっと掴むと鳴海先生は私を優しく抱きしめた。

鳴海「大丈夫だよ。ちゃんと戻ってくるから。ルカ君と棗君も側に居てくれるからね」

貴方「…せん……せ……アリ…スを……」

眠気が襲ってきて意識が朦朧とする。
鳴海先生、私の負担にならないようにフェロモン使ったんだ。

鳴海「Aちゃんを宜しくね♡」

私の意識は完全に夢の中へと落ちた。