君の隣【乃木ルカ】 (ページ12)

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翌朝
私はルカと教室まで一緒に向かっていた。

貴方「ルカ、寝癖ついてる」

ル力が珍しく寝坊したらしく寝癖がついていた。
治す時間すら無かったみたい。

教室に入ると雰囲気が重たく、いつもなら聞こえてくる挨拶すら聞こえてこなかった。

蜜柑「皆どないしたん？！」

怒鳴る蜜柑
呆れてる蛍

私を睨むその他の人たち

何となく察して私はその現状から目を逸らしたくて俯く。
わかってたこと。

だから深く関わったりしてこなかった。

「中等部の人から聞いたけど…Aちゃんって何か悪いことしてるの？」

「こわいよね」

棗もこんな視線に一人で耐えてたのかな。
気にしてないふりして、本当は沢山傷ついて生きてるはず。

わかっててもこんなにも胸が痛むんだもん。
恐怖と不安で足が震える。

蜜柑「あんたら、そんな噂でAちゃんのこと突き放すんや？！Aちゃんがどれだけ優しい子か知ってるやろ？！」

優しいのは蜜柑の方だ。
私はただ、自分を守るために人とは一定の距離を保ち偽りの私を見せていただけ。

こんな私をかばって怒ってくれるみかんのほうが優しい。

貴方「ありがとう…蜜柑。」

蜜柑「Aちゃ……っ……Aは気にせんでええ！」

貴方「うん…でも今日はサボろうかな………棗も居ないみたいだし………ね、ルカ。棗探しに行こうよ！」

ルカ「…うん、…」

私は逃げるように教室から出た。
みかんが呼び止めていたけどそれに振り返る余裕は無かった。