【女主】ただ純粋な恋がしたかっただけ。【オリジナル】

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「遅いんだけど...」

何歳になっても変わらず生意気な口調で私達のことを待つ幼馴染みの優斗くん。


相変わらず昔からの性格は全く変わらず、今でも私と優斗くんで家でゲームすることも偶に少しある。

性格は変わらなくてもドンドンと大きくなり、成長していくと幼馴染みとは離れていくもんだと言うのを最近になって知った。少し悲しい気もするが、仕方ないことだろう。


「ごめんね、つい話が盛り上がっちゃって」

『優斗くんは部活決まったの？』

と私達は自覚済みでグイグイと話をする。

今日はそんなにないが、優斗くんを弄るのが楽しくからと常に弄っとしまう。辞めたいのが辞めれない。本当にこれといって別に意味はないが弄ってしまうのだ。


「本当にお前らの話ってなげぇよな」

と男性らしい低い声で私達に文句を言ってきた。


実際自覚はしている。唯奈も自覚はしているんじゃないか。

でも、唯奈との会話は常に楽しいし面白い。そのためつい話が盛り上がり、中学生の頃から今みたいに優斗を待たせてしまうのだ。小さい頃からの友達、優斗くんだから別に悪いとも思わない。それに優斗くんだってそこら辺はわかっているだろう。


私が脳内会話をしているところ、優斗くんが私がさっき質問した部活決めについて応えてきた。

「部活？部活はサッカー部にしたいけど、まだ他のところの部活見学したいしまだ考え中ってところ」

優斗くんは小学校低学年の頃からサッカーを習っていた。

よく大会とかにも出る。本人もサッカーは好きらしい。だからか、サッカーは上手い。

他の部活に入部しても助っ人にも呼ばれることは何回かは絶対あり得るだろう。少なくとも1,2回は。

ただ、他の部活を見学したいのは、サッカーをやり過ぎて飽きたのだろうか？そんなことはないか。優斗くんは昔からのサッカー馬鹿だから。まぁ、そんなことは私には全く関係ないしどうでもいい。


それにしても、水野くんは部活は何処にするのだろう？気になる。

水野くんの入っている部活に入部したい。運動部ならマネージャーとか...。マネジャーは少女漫画でよくあるパターンだ、私は一度はマネジャーしてみたいなって思ったことがあるからこのチャンスは逃れられない。

優斗くんは部活見学をしているから水野くんとはすれ違っていそう。でも見知らぬ人だから名前とか詳しいことは知らないだろう。

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