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メンバーの誰もが大切で大事なのに、怪我をしてもいいなんて言う中年男の身勝手さや冷酷さに智恵理は信じられない思いだった。
きたりえに重傷を負わせた青年に智恵理は怒りが沸き上がる。二人を睨み付け、爪が食い込むほど手を握り締める。

智(あの人がきたりえさんを…!私のせいで…!)

自分自身にも怒りが沸いた。
青年の持つ父親の会社の銃が、本来は智恵理を狙っていたがきたりえが庇ったことで撃たれた。
青年はその銃を構えてメンバーを狙っている。
智恵理は青年を睨んだままマイクのサーベル部分を出して、一歩前に進んだ。




―――「だめ!」―――



智「!」

ぴたりと足を止めた。
智恵理はかつて言われた自分を引き留める凪沙の声を思い出した。



 あれは去年のこと。DES軍に奪われた秋葉星を取り戻す為、秋葉星奪還作戦を実行した時のことだ。研究生がセリーに乗ってライブを行い、秋葉星住民に撤退したことを謝罪し、だが決して逃げたわけでなく住民の安全の為に姿を消していたことを伝えるが、住民はDESの「00は住民を見捨てて逃げた」という洗脳にかかり00を憎んでいて、暴言を吐き瓶などのゴミを投げつけてきた。
凪沙がメンバーより前に進み出て、一生懸命に自分達の秋葉星を大切に思う心を伝えようとする。だが、住民が投げた瓶がぶつかりセリーから落ちてしまう。智恵理が真っ先に凪沙の元に向かい、住民を睨みながらマイクサーベルを構えた。

すると凪沙が「だめ」と言い、止めようとする。しかし相手はこちらに攻撃している。武器がなければ守れない。
「でも」と言う智恵理を凪沙は止めて、住民達に向かって「00は嫌いでも、歌を嫌いにならないで下さい」と心からの想いを叫ぶとキララが今までで一番輝き周囲に光が降り注ぐ。
その輝きが先代、13代目あっちゃんと瓜二つで、住民らは凪沙に先代あっちゃんが重なって見えたと感じた。

その後、凪沙が襲名熱をだしたのが判明するが、凪沙の歌いたいという強い想いからライブを行い、キララを輝かせる。
すると、住民の一人があっちゃんコールを始め、他の住民達もコールに加わりだす。凪沙の優しさとどんなに叩かれても諦めない強さ、そして芸能や歌への深い愛があっちゃんだと認められたのだ。

しかも00メンバーは知らぬことだが、それは先聖センセイに認められる前だった。住民達の心の奥底が凪沙が14代目あっちゃんだと認めたのである。

〃→←〃



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設定タグ:マクロスΔ , AKB0048 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2023年8月10日 19時

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