【00×マクロスΔ】虹色の歌姫 (ページ17)

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キララ達の溢れんばかりの光が一つとなり、光の洪水となって粒子が会場に降り注ぐ。
暴徒化したWOTA隊員だけでなく、避難途中の観客。そしてDES軍までも目を奪われ戦いの手を止め呆然と見つめていた。

―――音がやみ、光が薄れ、空中にはAと凪沙が背中合わせになり、最後のポーズを決めていた。

WOTA2「………ぅ…」

暴れていたWOTA隊員は落ち着きを取り戻し、目に光が戻っていた。正気に戻ったようだ。するとリーダーから通信が繋がる。

リーダー『おい！大丈夫か！？』

WOTA2「…リ…ダー……。俺…なんか、急に歌が聞こえて、苦しくなって…そしたら…皆を……」

攻撃していた。と、暗い声で呟く。
正気を失った間のことはおぼろげに覚えていて、なぜそうしたのかわからないが人々を傷つけた罪悪感に苦しむ。それを察したリーダーは急いでフォローした。

リーダー『お前は何かの原因で正気を失ってたんだ！お前の意志でやったわけじゃないのは皆わかってる！』

リーダーは急いでツバサに通信を繋げ、暴徒化した隊員が正気を取り戻したことを報告するのだった。

―――わああぁぁぁ―――っ！！！

観客「00ーっ！！」

観客「サイコー！！」

観客「あの子誰だ！？」

観客「新人！？」

観客「すっげー大型新人が現れたな！」

会場中に大歓声が響く。
光のライブを目の当たりにした観客は魂を揺さぶられ、熱い想いを思いきり叫ぶ。

一方00メンバーは、動かない暴徒化していた機体をまだ警戒しながら見つめていた。

ツ『皆。WOTAリーダーから連絡があったわ。もう暴れることはない、大丈夫よ！』

凪「ほんとですか？よかったぁ！」

00メンバーが付けているインカムにツバサから通信が入り、報告を受けると安心し喜びの笑みを浮かべる。

凪「助けてくれてありがとう！あなたのおかげで助かったよ！」

凪沙が笑顔でAの両手を握り礼を言う間、たかみながツバサに質問する。

た「ツバサさん、どうしてWOTAさんは暴れたんですか？」

優「まさかDESのスパイなんてことは…」

ツ『調べなければ断言できないけどその可能性は低いわ。WOTAリーダーの話によると二人は正気を失っていたらしいの。そしてあの女の子の歌を聞いたら我に返った。そして二人目も同様に歌を聞いたら元に戻った。どうも今回の暴徒化は歌が関係ありそうね』