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じゅうに。全て空想 ページ13

僕は今虎井くんと相合傘をしている…
けれど1つの傘に高校生男子2人、やはり限度というものがある。よく見ると虎井くんの肩が濡れている…!


「と、虎井くん…もうちょっと寄ってもいいよ、肩…濡れてるし」
「え?ああ、大丈夫大丈夫。俺入れてもらってる側だし」


な、なんて優しいんだ…!!僕の為に…。
うう…申し訳なくなってきた。

少しだけ相合傘した事を後悔してしまった。






虎井くんと会話をしながら歩く事数分。僕は足を止めた。


「…あの…虎井くん、」
「なに?」
「花屋…寄っていいかな」
「…あぁ、いいけど」


そう言って傘を虎井くんに預け目の前にある花屋に駆け込んだ。


「ただいま、ごめんね…」
「いやいいよ」


花を一輪購入して虎井くんの元まで戻り再び2人で前進する。


「……さっき…花買ってたじゃん、あれ、誰かにあげるの?」
「え、あ、あぁ……」


虎井くんが僕の持っていた紙袋に目線を落とす。


「……まぁ、あげ…る…」
「へぇー花あげるってロマンチック〜」
「………そう…かな、」
「うん」


偶然、僕と虎井くんが同時に足を止めた。


「あ、雨止んだじゃん」
「え?あ…本当だ」


虎井くんは雨が止んだのを確認して足を止めたようだ。


「虎井くん」
「ん?」


僕は虎井くんと目を合わせる。


「……"俺"ね…」


ああ、想い人に花をあげるという事はロマンチックなのだろうか。


「うん」


いや、ロマンチックかなんてこの際どうでもいい。


「……僕、君にあげたいものがあるんだ…」



この時の雨が止んだ空には



虹がかかっていた。

最終。また逢えたから→←じゅういち。君の相合傘



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設定タグ:ぺいんと , トラゾー , 日常組   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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むす(プロフ) - にーちゃんさん» わわ…嬉しいです!ご愛読ありがとうございます!(^^) (2022年2月25日 20時) (レス) id: 320895ff94 (このIDを非表示/違反報告)
にーちゃん - とっても面白かったです!!! (2022年2月25日 20時) (レス) @page15 id: e3270e9fa9 (このIDを非表示/違反報告)
むす(プロフ) - たこ焼きさん» 入学大歓迎ですよ……(^O^) (2021年10月28日 17時) (レス) id: 320895ff94 (このIDを非表示/違反報告)
たこ焼き - 今すぐこの学校に入りたi((((殴 (2021年10月28日 16時) (レス) @page4 id: 508c9e96c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むす | 作成日時:2021年10月26日 16時

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