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これからと33日目 ページ34

『あの…』

しばらくなんか知らないけどゆっくりしていると、話しかけられた。

『お姉さん達、向こうに帰らせてあげるね。ごめんね。こっちに連れてきたの私なの…』

お姉さん達帰ったら、私も時間だから。そう言って笑う。
…私も、見送り側かな。

『あそこから帰れるよ。』

そう言って指さしたのは鏡の世界で壊したはずの綺麗な鏡。
もうお別れかー…私これからどうしていけばいいんだろ…。

みんなは女の子にお礼を言いながら次々と中に入って行く。

『あれ?お姉さんは?』
「私は…今は人間だから…。」

でもほら、そう言って私の映る鏡を指さすと…。

『お姉さん目の色他のみんなみたいに綺麗な色してるし…獄卒?なんじゃないの…?』

私の目は確かに色付いていた。
…綺麗なピンク。

ふとみんなが入っていった鏡を見るとみんなは心配そうな…寂しそうな顔をしてこっちを見ていた。

…待ってる人が居るっていいコトだね…。

私は鏡に手を伸ばしてみる。そうするとみんなそれぞれ腕や手を掴み私を鏡の中に引っ張りこんだ。

「行くぞ。」
「大丈夫。」
「もうどこにも行くなよー!!」
「…帰んぞ。」
「早く肋角さんに会いに行こう!」
「ふんっ」

「っ!」

なんだか泣けてくるわ…。

「あ、ありがとう…」

そうして私は懐かしい獄都へ向かった。

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ふぇいと(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても楽しませてもらいました(*^_^*) 後日談とか、ちょっと気になります…! (2015年4月27日 23時) (レス) id: 48c9001d5f (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル(プロフ) - いつもみています! 他の作品も良く見てますっ! これからも頑張ってください><// (2015年4月16日 22時) (レス) id: 8ea63b7472 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょこめろんぱん。 | 作成日時:2015年3月20日 0時

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