起床と谷裂と22日目 ページ23
目を覚ますと汗びっしょりで、気持ち悪い目覚めだった。
今はまだ朝方4時。
…シャワー浴びよう。
朝からシャワーとか久しぶりだな…あんなひどい夢見たのも、こんな寝起きが悪いのも、全部が久しぶりな感覚。
風呂から出て、着替えてからリビングまでドライヤーを取りに行く。
まだ誰も居ないだろう、そう思ってリビングのドアを開けると、ソファに誰か座っていた。
…一瞬で誰か分かった。髪型とか座り方とか。
「谷裂…。」
「…起きてたか。」
私は返事をせずに、頷くだけ頷いた。
喉が渇いたな。
そう感じた私はキッチンへ行き、冷蔵庫からお茶を取り出す。
一口飲んでから私は谷裂に話しかけた。
「ねぇ谷裂。」
「なんだ。」
素っ気ない返事でもちゃんと話は聞いてくれるんだよなぁ…。
「私ね、全部思い出したんだよ。」
「!!お前…」
「私、いつも谷裂と勝負してたよね。その度負けてさー…負けるって分かってても、悔しいから何回も勝負挑んだんだよ?女だから負けるのは当たり前なのに…」
少し笑いながら、懐かしい思い出を口に出してみる。そうすると谷裂は立ち上がり思い切り抱きしめてきた。
筋肉でゴツゴツしたたくましい体。
とても心地いいとは言えないけど、谷裂にこんなことされるのは初めてで嬉しかった。
「…心配させるな、馬鹿者。」
「ごめん、谷裂。」
さて、これからどうするか考えなきゃな。
43人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「逆トリップ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぇいと(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても楽しませてもらいました(*^_^*) 後日談とか、ちょっと気になります…! (2015年4月27日 23時) (レス) id: 48c9001d5f (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル(プロフ) - いつもみています! 他の作品も良く見てますっ! これからも頑張ってください><// (2015年4月16日 22時) (レス) id: 8ea63b7472 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちょこめろんぱん。 | 作成日時:2015年3月20日 0時