放課後と15日目 ページ16
あー…みんな逃げて行っちゃった。また変な噂が流れる。
とりあえず髪の毛片付けなきゃ。
みんな私に言ってくる。
うざい。消えろ。死ね。
そんなこと言ってくるくせに、誰一人として殺しに来てくれない。
そんな色々言われるくらいなら死んだ方がましだ。
…なんて、こんなこと言ったらあの人たちが黙ってないか…。
掃除し終わり、6時間目は結局サボっていた。
放課後。いつもの地獄の時間が始まる。
私の教室には私と他のクラスの男女合わせて7人がいた。先生は部活やらで居ない。
ドアは鍵がかけられており、逃げる事も出来ないし、ただ終わるまで待つしかなかった。
教室に鈍い音が響く。私はやられ過ぎてほとんど感覚が無かった。
そんな時男子が持ってきたのは野球で使うバッド。…嘘だろ。そんなもんで殴られたら流石の私も…。
私は軋む体をよそに立ち上がると、いつでもよけれる体制をとった。
腕が大きく振り上げられると同時に私はその人を軽く突き飛ばした…つもりだった。
ドン!!!
大きな音と机の散らばる音が混ざり合う。
何が起きたのか私はしばらく理解できなかった。バッドを振り上げてたはずの男が向かいの壁にもたれ掛かって痛そうに顔を歪めているのだ。
なんなのよこれ…何が起きてるの?
私はハッとすると、周りを見渡す。数人の人は私を化け物を見るような目でこちらを見ていた。
やめてよ…そんな目で見ないで。
私は鞄を持つと出来るだけ平然を装い、鍵を開け教室から出ていった。
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ふぇいと(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても楽しませてもらいました(*^_^*) 後日談とか、ちょっと気になります…! (2015年4月27日 23時) (レス) id: 48c9001d5f (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル(プロフ) - いつもみています! 他の作品も良く見てますっ! これからも頑張ってください><// (2015年4月16日 22時) (レス) id: 8ea63b7472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこめろんぱん。 | 作成日時:2015年3月20日 0時