学校と13日目 ページ14
早足で学校へ向かうと、私はいつも保健室へ向かう。
保健室の先生はいつも優しく、なんでも相談に乗ってくれた。…それでもやっぱり一番大事な事は怖くて話せなかった。
「おはよーございますー。」
「おはようAちゃん。」
挨拶を交わし、いつもの特等席…と言ってもただのパイプ椅子だけど、そこに座る。
時間まで先生が話相手になってくれる。
先生も朝の職員会があるからその時間までだけどね。
「あ、そろそろ時間だから…」
「あー…本当ですね…」
2人で保健室を出ると大分わやわやと人が来ていた。…憂鬱だ。
「それじゃあ頑張ってね!」
「……はい。」
私は先生の頑張ってねに答えるよう、笑顔を作った。でも…私は頑張って、と言われるのが嫌いだった。
これ以上何を頑張ればいいのか分からない。
重い足取りでで、自分の教室へ向かう。私はその道のりが嫌いだ。
囁かれる影口、覚えのない噂話。
全部全部聞こえる。
教室に着くと、普通通り入り無言で席に着く。クラスの人と話せないわけではない。話せるけど自分からは声をかけない。
まぁそうそう声もかけられないんだけどね。
本を読んでいると、どんどん人が増えていき、教室が一気に騒がしくなる。
何がそんなに楽しいのか、私には良く分からない。キャーキャーと喚き叫び、大声を出し甲高い声で笑う。
疲れるだけだ。
数分するとやっと先生が来て、朝礼が始まり…いつものように授業を受けた。
5時間目と6時間目の間の10分休憩。
他のクラスの女子に呼び出された。
…呼び出しとか初めてだ。
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ふぇいと(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても楽しませてもらいました(*^_^*) 後日談とか、ちょっと気になります…! (2015年4月27日 23時) (レス) id: 48c9001d5f (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル(プロフ) - いつもみています! 他の作品も良く見てますっ! これからも頑張ってください><// (2015年4月16日 22時) (レス) id: 8ea63b7472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこめろんぱん。 | 作成日時:2015年3月20日 0時