警察学校時代から完全無欠なあの男に今近づきたくて仕方ない《名探偵コナン》

38 ページ5

Aside


「good morning,プリンセス」

『おはよベル姉さま、朝から素敵だね』



機械室のドアを開けた瞬間に
朝からシャンパン飲んでる美女が目に入る。

机上に何本かの空ビン。
まだ夜が明けたばっかなんだけど
この人の肝臓どうなってんだろうな。



ある意味感心しながら情報室に入ると
明らかなアルコールと、
強い煙草の匂いがこもっていた。


……これベル姉さまの煙草の匂いじゃないな。
てかベここでは吸わないでくれてるし。



じゃあ。





『……ベル姉さま、もしかしてジンと飲んでた？』

ベ「えぇ、貴女が来るまで暇だったから」



ジン。組織に異常な忠誠心を持つ幹部。
冷徹で残酷、そして引くほど頭が切れる。
スパイ上かなり注意すべき存在の男。


……あと、組織内で聞いた話によると
ベル姉さまの元恋人だとか何とか。

その時点で無論私の嫌いな人物である。




ベ「よく分かったわね、どうして？」

『デキる女は鼻が敏感なんだよベル姉さま』



たまたま置いてあったファブリ○ズを
これでもかと部屋に撒き散らしながら
不満を隠さずに言う。


あんな男がベル姉さまの心を
一時でもモノにしたのかと思うと
腹立ちすぎて仕方ない。



椅子にくっついていた長い銀の髪を
手ではたき落として

ファブリー○撒いてから椅子に座り
あとで誰かに掃除してもらおうと

決めながらパソコンのキーボードを
不満に任せて叩いていく。





ベ「今日も一段と優秀ねプリンセス」

『そうでしょ。ご褒美にバックハグしてくれてもいいんだよ』ｶﾀｶﾀｶﾀ

ベ「………そうね、いいわ」




ｷﾞｭｯ






あれ珍しいいつもは流されるのに。
香水のいい匂いと綺麗な腕が
私を後ろから包んでくる。

ベル姉さま絶対に幸せにするから
眺めのいい海辺に家立てよう。




『ベル姉さ』


ベ「プリンセス、貴女バーボンと夜を越したわね？」



……一瞬にして、頭に浮かべていた
ビーチの画像に亀裂が入る。



『……え』

ベ「デキる女は鼻が敏感なのよ？いい香りだわ、今日の貴女のシャンプー。

＿＿＿＿偶然。バーボンの髪の香りにそっくりね」


……あ、割れた。





『いやそれには訳が』

ベ「彼をモノにするなら首輪でも着けておいたほうがいいわよ？」

『違うってば！』







・







違う！違うのに！！！

………理由が説明できん！！！

39→←37

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す