警察学校時代から完全無欠なあの男に今近づきたくて仕方ない《名探偵コナン》

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組織から帰り、家に…じゃなくて降谷のアパートまでの道を歩きながら
自分の間抜けさに打ちひしがれる。


マンションのエレベーターが壊れた事
を理由に降谷の家に転がり込めば

・物理的に降谷に近付ける
・一緒に過ごす訳だから時間は自然と共有できる
・家だしリラックスして素直になれる

と、ヒントである条件全てを
クリアできると思い
何とか成功させたのはいいものの。



……言ってしまえば『降谷と住んでる』
以外のなんでもないし。

他の事が何も浮かばなかったんだ…
でも今さら取り消すわけにも…


昨夜の、達成感から生みで出た
降谷の部屋での図太い態度に
気恥ずかさが込み上げて
一気に足取りが重くなった。


でも足は動くので。
降谷の部屋に到着してしまった。

しばらくドアの前で立ち往生してたけど、
もう昨日の間抜け加減を
存分に発揮してやれと決めてドアを引く。





ﾀﾀﾀﾀ「アンッ！！」

『(きゅん)』


ドア開けたら
全力疾走でお出迎えの可愛い小動物。
胸のときめきしかない。





『ただいま。…………犬』


「＿＿＿＿彼は"ハロ"だ」



家主(ドン)のお出ましだ。
発作抑えろ、しっかりしてろ顔面。



『……ただいまハロくん、と、降谷』

降「あぁ。…入らないのか？」

『入るし。』


気にしたら負けだ。図太く行くんだ。




降「今日はバイトの方に行ったのか？」

『……いや組織。仕事溜まってたから』


廊下歩きながら自然に会話してる。
気にしないって大事。




降「そうか、随分朝早いんだな。
夕食出来てるんだがアレルギーとか無いか？」

『無い食べる』

降「即答だな」


図太く行くんだ。
気まずさなんて気にするか。
……確かこいつ料理上手だったはず。





・





ーーーー
某闇組織拠点にて。
機械室の扉を開く黒ずくめの男。



「＿＿＿＿おい」




・




ベ「ノックもしないなんて野暮ね。
何か用かしら？ジン。」

ジ「お前に用はねぇ。プリンセスはどこだ」



ベ「彼女はもう帰ったわよ。

＿＿＿＿彼女に貴方から声がかかるって事は、
組織内で何かあったのね？」


ジ「……チッ」






・








・




ジ「……ラムから連絡が入った。
組織の情報を流してやがるネズミをプリンセスに調べさせろ、とな」

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