警察学校時代から完璧すぎるあの女は完璧すぎて可愛くない《名探偵コナン》

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降谷side

可愛いのに可愛くない女がいる。



緑「やっぱすげーなー神楽坂さん」

降「…あぁ、そうだな」

緑「いつも1位で頭は切れるししかも美人。
でもお前の顔には釣られない」

降「つまり何が言いたい？」



緑「ぶっちゃけ俺頑張れば付き合えるかな？」

降「知るか」





神楽坂A。
この学校を主席で合格。
しかも試験はいつも1位。
そしてなかなかの美女。
ヒロのような男のなかでは有名人である。

だが俺は。





降「…あんな可愛げのない女のどこに惚れるんだ」

緑「どこ？！逆にどこに惚れないんだよ」





…やはり俺とヒロじゃ見ている世界が違うらしい。


確かに彼女は美しい。

でも性格はかなりキツく
なぜか俺に突っかかってくるし
頭脳、テクニックと全部が完璧すぎて
可愛げがない。

しかも、笑わない。
ツンと澄まして前だけ向いて、
笑った顔なんて想像がつかない。




彼女を体言化する言葉なら
「咲かない薔薇は笑顔のない美人と同じ」だ。

つまりは棘ばっかりで魅力がない。
神楽坂Aそのものなのだ。






緑「まぁ俺なんかが相手にされるわけないけどなー」

降「…知るか」

やめとけ、あんな女は。



ーーーー
in柔道場


「次っ、神楽坂と降谷！！」


黒帯級同士の対決。
俺はいつも神楽坂Aとあたる。

どうやら彼女の力量に釣り合う男も女もなかなかいないらしい。



『はっ！！！』

迷いもなく向かってくる彼女は、
その華奢な体のどこにあるのか、
というくらいの力を持っている。

他の男と組んでも全員投げるのだから恐ろしい。




でも、彼女は足の力が弱い。

攻撃を仕掛けた俺の腕を軽々避け、
胸元に入り込んで襟を掴んでくる彼女に
足払いをかけて背負い投げをする。




ﾊﾞｧﾝ!!




『ぐっ…！！』

「降谷、一本！！！」





痛みか悔しさか。顔を歪めて
立ち上がろうとする神楽坂Aに手を差し出すが




『っ…((ﾊﾟﾝｯ』


いつものごとく手をはたかれて
殺意のこもったような瞳で
睨まれた。





…照れ笑いのひとつくらい見せてくれとは
言わないが。







・









・







わかったかヒロ。
悪いことは言わないから他の女性にしとけ。





やっぱり
俺はあいつみたいな女は受付けられない。

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