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・・・・・・数時間後。
部屋にはグシャグシャに丸められた紙が散らばっている。
『・・・・・・出来た!』
「こっちもあとちょっと・・・・・・」
武器のアイデアを思いつき次第紙に書き殴り、消し、丸める。その繰り返しの果てに出来たのがこれだ。
『魔法剣、完成っ!』
風の魔力をふんだんに込めた、赤い塗装の魔法剣。
塗装が赤いのは・・・・・・まぁ気分だよ気分。
風の魔力の量や出し方によって効果が変わってくるという(予定の)代物だ。
フル稼働させれば切れ味が良くなったり、竜巻を剣の周りに発生させてぶった斬るという使い方も可能。
ちなみに魔力量をほんの少しにすると包丁みたいにも使えるし、やろうと思えば草刈り機みたいにも使えるんだけど・・・・・・出来ればその用途では使いたくない。
剣を収める
「・・・・・・こっちも完成、大変だったぁ・・・・・・」
『おぉ!どんなの作るの?・・・・・・あれっ』
私はそのスケッチを覗き込んで首を傾げる。
てっきりミィは魔法剣とかを作るのかと思っていたのだけど、そこに描かれていたのは傘だった。
『えーっと、傘・・・・・・?』
「そう、傘」
ミィが説明するには、この傘には色々と仕込みがあるらしく。
「内側のポケットにナイフとかブーメランが入ってて、あと毒を入れた瓶。ハサミもかな」
『その時点で大分恐ろしいんだけど』
「布地は毒とか塗っても劣化しないように加工して、戦いの前に毒にたっぷり浸しておく。で、勢いよく傘を開くと毒が飛び散るって言う仕組み〜」
えぇ・・・・・・色々と衝撃的だなぁ。
「あと傘の布地のこの・・・・・・端っこ?らへんにトゲトゲしたの描いてあるでしょ?」
見ると確かにギザギザに描かれている部分がある。
「これね、実は毒矢になってて、柄に付いてるボタン押すと発動すんの。もちろん、普通の矢としても使用可能」
何この子怖い。発想がぶっ飛んでる。
「毒に特化してるから効かない相手への対処をどうするかが問題なんだけどね・・・・・・」
と、ミィは苦笑した。
ミィside
我ながらぶっ飛んだ武器(?)が出来たと思う。
「毒に特化してるから効かない相手への対処をどうするかが問題なんだけどね・・・・・・」
俺はそう言って苦笑した。
・・・・・・そう言えば最近やけに頭痛が酷いのは何故だろうか。
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霧雪@誤字王女(プロフ) - (。∀°)さん» ありがとうございます!更新頑張ります・・・! (2019年4月2日 8時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
(。∀°) - 更新頑張ってください! ふぁいとです (2019年4月2日 8時) (レス) id: f5f2476ed5 (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女(プロフ) - ブラピさん» ありがとうございます、とても嬉しいです!ゆっくりめな更新ですが頑張らせていただきます! (2019年1月15日 18時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
ブラピ - 小説とても面白いです!更新頑張って下さい! (2019年1月15日 1時) (レス) id: e896eb0a17 (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女@怠惰の眠り(プロフ) - 彩菜さん» 一応人型になれますよ〜 (2018年11月24日 7時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霧雪 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a0dca1215a10/
作成日時:2018年11月23日 20時