白猫少女。【転生したらスライムだった件】

19　帰りましょ ページ33

「･･････とりあえずまぁ、一回帰りましょ？ね？」

沈黙を破ったのはスライムだった。ていうかスライムって一々打ち込むのめんどくさいな。

あ、メタイとかそーゆーの気にしないんで。はい。

「そうだね！んじゃ、帰ろ！」

私はそう言って猫型に戻る。

「じゃーねー、またあしうぇっ」

「ちょっと待て」

リムルがスライムを掴んでいた。

「え、何で俺も？」

「お前も元日本人だろ？事情聴取しないといけないからな･･････」

スライムが心持ち青ざめた気がする。

「ほら、帰るぞ」

「「はーい･･････」」

それぞれ首根っこ掴まれた。酷い。


「リムル様、お帰りなさいま･･････そのスライムは何ですか？」

シュナがスライムを見て訝しげな表情を浮かべる。

「･･････」

「おい。･･････何か喋れよ！」

「うぇっ!?えぇ･･････あー、スライムです、よろしく？俺は悪いスライムじゃないよ！」

その様子を見てリムルがクスッと笑う。

･･････何かあったのかな？まぁどうでも良いけどね。

「まぁ良いか･･････白猫、お前も」

「!?えー･･････と、白猫です、いつも美味しいご飯をありがとう？」

「え？喋れたのですか!?」

「あー･･････何でも、仕事やりたくなかったからってずっと喋らなかったんだと」

リムルにジト目で見られる。

仕方ないでしょ、めんどくさかったんだから。

「･･････とりあえず、ご飯にしましょうか。今日はエビフライですよ」

「マジですかっ!?」

スライムの目が爛々と輝いている･･････気がする。

「えぇ、そうですよ･･････」

シュナが若干引いている気がする。

食卓に向かう途中、こっそり「エビフライ好きなの？」と聞いてみた。すると、

「エビフライ･･････というかあったかくて美味しい料理が食べれられれば良いんだよ！」

とのことだった。

その気持ちは解るんだけど、それにしたって異常な程の食いつきっぷりである。

何かちょっと可笑しいよな･･････。

20　事情聴取とかホントやめて下さいって･･････→←18　･･･バレました★

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