�� ページ29
学校からの帰り、突然後ろから口を塞がれた。大方、薬品の類だろう。
これで死ねるなら本望だな。
学校では
もはや自分の居場所なんて無かった。
目が覚めると、暗い部屋に一人。
「･･･また、独りぼっちか」
別に寂しいと思った事はない。
物心ついた頃には叩かれ蹴られは日常茶飯事、保育園でも仲間外れにされることが多かった。
ただ、これからどうなるのかという不安は少なからずあった。私は小6だし。
そんな事をぼんやり考えていると、部屋が明るくなった。割と広い部屋だった。
唐突な機械音声。
『───これから、テストを始めます。制限時間内にパスワードを入力して、この部屋から脱出してください。脱出出来ないと、毒ガスで死亡します』
「･･･うぇっ」
辺りを見回すと、私を苛める主犯格･･･桃堂かれんが居た。
「チッ･･･あぁ！瑞希ちゃん！良かったぁ、かれん１人じゃなくって！じゃあ早く脱出しよう！」
･･･今の舌打ち、聞こえたからな。
少し時間はかかったものの、パスワードを入力、部屋から脱出する事が出来た。
部屋から出て確認すると、私の服装は青いジャージとスニーカー、黒いパーカーと変わっていなかった。
そこから他の人にも会って、これはデスゲームだという事が判明した。
管理人が現れて、本当に死ぬゲームだと分かった。これはドッキリなんかじゃないと。
ただ、暮らしは充実していたし、他の人たちも優しかった。
それでデスゲームだという事を忘れた頃に唐突にゲームが始まる。
私はあいつ──桃堂かれん──を殺した。この手で。
あいつの苦しむ顔。
助けを乞う声。
とても愉快だった。
「あはっ、あははははははははははは」
多分もうすでに狂っていた。
そのデスゲームは脱落者を参加者の誰か一人が殺すというシステムだった。
私は何も感じなかった。
ただ、ゲームを終えるごとに誰か一人ずつ居なくなっていくのには慣れることが出来なかった。
最後まで生き残ったのは私ともう一人、中学生の人だった。
でも、本当に最後の最後は驚いた。
まさか、あんな事になるなんて──。
まるで小説みたいなどんでん返し。
流石だな、なんて苦笑するしかできなかったっけ。
──本当、敵わないや。
元の世界に戻ったとき、あいつの机には花瓶が置いてあって。一応手を合わせてやった。
あの人たちは、元気にしてるかな？
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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霧雪@誤字王女(プロフ) - 果汁ジノ％さん» ･･･あっ (2019年1月8日 19時) (
レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
果汁ジノ％(プロフ) - 設定に性別なしと書かれているのに容姿で幼女と書いてあるのは……突っ込まない方が良いですかね (2019年1月8日 16時) (レス) id: e1e76f0140 (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女@怠惰の眠り(プロフ) - ごめんなさい＿|＼○ ＿あらすじ（？）の右上に文字の大きさを変えるところがあると思うんですが、そこのCSSと書かれているところのスイッチみたいなのを押すとCSSをオフに出来ると思います！これからも更新頑張りますね！ (2018年12月3日 16時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - すみません（ ; ; ）文字が見えにくいので背景(？)を変えていただきたいのですが(/ _ ; )物語はさいこーです！ (2018年12月3日 10時) (レス) id: dedbfedcbe (このIDを非表示/違反報告)
霧雪@誤字王女@怠惰の眠り(プロフ) - さん» あっ (2018年12月2日 20時) (レス) id: dcec4ba55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：村人A&紗雪 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a0dca1215a10/
作成日時：2018年8月6日 14時
