15. ページ15
.
因みに。
有岡さんからの呼び出しは、
「もし、嫌な事があったら、俺だけに言って。…必ず、な。」
だとさ。
凄くかっこいいんだけど。
なんでそんなに心配するんだろう。
…気づいた。
私、有岡さんのことが好き…って。
.
私的に迷惑で気持ち悪い新人が来てから、はやくも１週間。
まぁ、毎日のように蹴られて。悪口言われて。時にはお腹に一発来ることも。
毎回毎回、エスカレートする。
そんな時に限って、周りには誰一人いない。
近くにいる筈の、いつもの皆がいない。
冷静な態度を取るけど、
心の中では、痛みに耐えてる。
やっぱり、世の中理不尽だ。
涼介と連絡は取り合いながらも、ご飯に行くことは出来てない。
.
そんな日が続いたある日。
野「あんたさぁ…気付かないの？み〜んなが、あんたに気使って接してるってこと。」
「ぇ…？」
私にとってとても重い言葉だった。
私の近くにいる人は、いつも優しくて、面白くて。
そんな皆が、気を使う…？
有り得ない。
考えられない。
…私が考えているとき、。
結ちゃんが微笑んでいるなんて、気付かなかった。
＿
「…知念さん、。」
疲れてるとき、いつも隣にいるのは、知念さんだった。
だんだん距離も、近づいていって。
一緒に出かけるようにもなった。
知「…何〜？」
「…やっぱり。なんでも無いです。」
食事でもいきましょう。って言おうとしたけど。
結ちゃんの言葉が頭に残ってて。
“気を使ってる”
決してそんな風に見えないんだけど。
きっと証拠も無いんだろうけど。
間違ってるとは、思えなかった。
それに。
もし食事行ったとして。
超絶かわいい知念さんが前にいたら、何も食べれないから。
知「…ご飯行きたかったな〜。お腹も空いてるし。」
私の方を見て、ニコニコして言った。
「…わかりました。どこがいいですか？」
知「わーい」
可愛いなあ。
チャンスだと思った私は、アノコトを知念さんに言うことにした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おれんじゅ(プロフ) - さくらんさん» ありがとうございます(^^)。ドキドキなんて･･･!感謝、感謝です。皆様のご期待通りになるかは判りませんが今後とも宜しくお願い致します。 (2017年4月27日 17時) (
レス) id: 410c3fdd43 (このIDを非表示/違反報告)
さくらん - おれんじゅさん» 小説読みました！1ページ1ぺージの終わりでいつもこのあとどうなるの？とドキドキしてます！頑張ってください！ (2017年4月27日 16時) (レス) id: 6594a6fd60 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじゅ(プロフ) - もふふさん» ありがとうございます(^^)新作の方も見ていただけると嬉しいです。 (2017年4月5日 14時) (レス) id: 410c3fdd43 (このIDを非表示/違反報告)
もふふ - 面白いです。これからも頑張ってください (2017年3月12日 18時) (レス) id: bdd8fbae96 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - おれんじゅさん» 見てみます！ (2017年2月19日 21時) (レス) id: d44b3499b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：｡ な っ つ ん | 作成日時：2017年1月3日 20時
