739話 鬼舞辻side ページ45
鬼舞辻「…鬼と人間の、共存…?」
…まるで、春姫の言っていたことのようだ。
「そう!人を喰いさえしなければいいと思うというか!」
にこにこ、と笑うその少女は…何故か春姫と重なって見える。
同じなはずがない、春姫ほど顔が整っているわけではない。
「僕の父は、友達が鬼と生活しているのを見ていたらしいんです。」
鬼舞辻「…鬼と人間が、生活を?」
「その鬼とも話をしたことがあるらしいですよ!」
…そんな鬼が、この世に存在するのか。
有り得ない…何故、
「僕は他の人の使う呼吸とは何処か違うものが使えまして。」
鬼舞辻「…違う?」
「…雨の呼吸。」
…こいつは、人にそれを教えてしまって良いのか。
「雨は恵みの雨っていうじゃないですか。
それを…人にだけではなく、鬼にも降らせられたらなぁって思ってます!」
…嗚呼、何故、そんなにも、
鬼舞辻「…そんなこと、出来るはずもない。」
彼奴が、それが出来ないものだと証明させた。
私の愛した存在が死んだあの時…それは、無理だと。
「それでも僕はやってみせます!から!待っててくださいね!」
びし、と指を差しながらそう言う。
「…あ、違うそろそろ行かないと縁壱さんに怒られる。」
そう言いながら踵を返す少女に…私はいつの間にか、問い掛けていた。
鬼舞辻「名は何だ。」
そう聞くと、少女は…私の方を見て、少し微笑みながら、言った。
千雨「夕凪千雨(ゆうなぎちさめ)です。またね、鬼舞辻さん。」
547人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこです - 終わり方がカッコよすぎる…惚れ… (2019年10月22日 21時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - なるほど、主人公は春姫さんの代わりに鬼舞辻さんを救おうとしているのか……。そして鬼舞辻は主人公と春姫さんを重ねてたから悲しい顔をしていたのかな…?主人公よ早く鬼舞辻さん救ってあげて…… (2019年10月22日 20時) (レス) id: b4cdd55349 (このIDを非表示/違反報告)
蓮! - 鳥肌がヤバイ… (2019年10月22日 18時) (レス) id: e972c788b5 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン - 無惨さんの過去がめちゃくちゃ気になる。 (2019年10月22日 12時) (レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
るた - 柱が皆さん生きてて良かったです・・・!十二鬼月の皆も最後まで生きてて欲しいです、童磨さんが格好良く見える・・・笑 (2019年10月22日 3時) (レス) id: 4882409e98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ