65話 ページ19
しのぶ「随分と懐かしい話をしているのですね」
よく知っている話をしながらキングスカラー先輩の足を揉んでいた僕。
キングスカラー先輩は集中して聞いているのかは分からないが、何も言わないまま静かにしていた。
すると声が聞こえてきて、その方向を見れば飲み物を持ったしのぶが居て。
『何か話せって言われたけど、他に浮かばなくて。話すなら、こう言う“英雄”の話が良いかなって思ったんだ』
しのぶ「…そうですか」
レオナ「はっ、英雄か。結局そいつらはどうなった？妹は殺されたのか？兄は妹を守れたのか？本気で守りてえなら相手を殺してでも守るべきだが、そいつにそんなこと出来たのか？」
『…その相手のことは殺しませんでしたよ、勿論。でも彼は強くなった』
─────英雄の少年は、仲間と力を合わせ…天敵である男を倒したのでした。
御伽噺の最後を飾るのならば、そんな言葉なのだろうと思う。
きっと、御伽噺にするならば、綺麗に終わらせるため其処だけ切り取られるのだ。
…その勝利を勝ち取るまでに失われた命、周りの人達の人生…そう言ったものは全て隠され、“いらないもの”とされてしまう。
そんな綺麗な御伽噺…僕は、いらない。
周りの人達は勿論、鬼にも…人生と言うものがあった。
それも全て隠されてしまうのなら、隠された綺麗な物語なら、ない方がマシだと思うのだ。
レオナ「英雄のしたいことなんざ、俺には知ったことじゃねえよ」
しのぶ「ずっと思っていましたが、あなたとは気が合いそうにありません」
レオナ「奇遇だなぁ、俺もそう思っていた」
『仲良くしろとは言いませんが、その険悪なオーラは中々嫌なものですね』
しのぶ「ファルが言うんですか？」
『ヴェレーノその笑顔やめよ？？僕が悪かったから』
確かにいつも険悪なオーラ出てたのは僕だったしね。
僕だけではないけど…うん(遠い目)
しのぶ「それはそうと、そろそろお昼時なのでは？」
『あ〜ほんとだ、そろそろネーロが僕を探し出すなぁ』
しのぶ「その方がファルの言っていた心を許した相手、ですか？」
『うん。キングスカラー先輩は食堂行きます？』
レオナ「…座ってんのも面倒くせえ、行く」
しのぶ「座っているのも面倒臭いなんて、本当に怠惰な方ですね！」
『生き生きと人を悪く言うんじゃあないよ君は』
しのぶ「いつも良い笑顔で言っていたのは何処の誰でしょう？」
『僕もうお口チャックしてますね』
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ゆるる(プロフ) - こんばんは、お答えしていただきありがとうございます！単行本派故にご迷惑おかけしてすみません…。把握致しました。本誌枠を読み終わり次第再びこの素敵な作品に是非立ち寄らせて頂きたいので残しておいて頂けますと幸いです！これからも応援しております！ (2020年6月17日 23時) (
レス) id: 8e2c0af2a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 「…なぁに言ってるのぉ？俺ジェイドじゃなくてフロイドだよぉ〜」()「何故分かったのです？目の色を変えて髪も逆にしてアズールも見分けられなかったのに」ってなりそう←。ガチフロイドやったら絞められてるはず… (2020年6月17日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - 虹希さん» まさか作者様のお気に入りだったとは…！好みが似てるんですね！応援してます！！ (2020年6月17日 20時) (レス) id: 7ea079127e (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - クローバーさん» コメントありがとうございます！わああありがとうございます！ネーロ個人的にお気に入りなのでそう言っていただけると嬉しいです！！ありがとうございます〜頑張ります！！ (2020年6月17日 20時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - ネーロに惚れました。なんですか！？なんであんなにカッコイイんですか！？私の好みどストライクですよ！！これからも更新頑張ってくださいね！！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: 7ea079127e (このIDを非表示/違反報告)
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