64話 ページ18
『とある兄妹のお話です。
ある山奥に、弟や妹が沢山居る少年が居りました。
父親は幼い頃に亡くなってしまっており、少年は母親と共に家族を守って生きていました。
少年の家は、炭焼小屋でした。
少年は、ある冬一人で炭を売るため、町へと出かけました。
人望の厚い少年は、町で多くの人に声を掛けられたために、遅くなるまで家へと向かうことが出来ませんでした。
少年がやっとのことで帰路につくと、知り合いのおじさんがもう遅いから泊まるように言ってきました。
少年は家族が待っているからと断ろうとしましたが、おじさんは譲りません。
おじさんは、それでも渋る少年へ向かって言いました。
「鬼が出るぞ」
仕方なく泊まることにした少年は、おじさんに鬼のことを聞いてから眠りました。
「鬼なんて存在しない。きっと一人で寂しいんだ、今度下の子達も連れて来てあげよう」
次の日、早く起きた少年は、家へと向かい歩きました。
少年は、とても鼻が利きました。
そして、家に近付いた時、するはずの匂いがすることに気付きました。
…気付いて、しまいました。
まさか、そんなはず…そう思いながらも走った少年は、家へと辿り着きます。
…そして少年は、酷い絶望に襲われることになります。
家族がみな、血を流して倒れていたのです。
殆どが絶命している中、妹だけが息をしていると気付いた少年は、妹を救うため背負い町へと駆けました。
その最中、雪に足を滑らせ落下してしまいます。
しかし雪に助けられた少年は、すぐさま妹は何処だと辺りを見回しました。
妹が寒空の下立っている姿を見た少年は、妹へと声を掛けます。
…が、妹は我を忘れたかのように牙を向き、自らを襲おうとしてきました。
妹は、鬼になってしまったのです。
少年は泣きながら妹に訴えかけます。
「負けるな、頑張れ」
我を失ったはずの妹が涙を流した時、何処からか刀を持った青年が現れ、妹を斬ろうと刀を振りました…。
青年に妹は鬼になったと言われるものの、少年は妹が人を喰うことはないと説得しようとします。
しかし青年は、頭を下げる少年へと厳しい言葉を吐きました。
そして妹に刀を刺した青年を見た少年は、石を投げ青年へと立ち向かいます。
でも青年は強く、少年は眠らされました。
青年が少年を見ていると、妹は逃げ出し…少年へと駆け寄ります。
「噛まれる」
そう思った青年が急ごうとしたその時─────
妹は、少年を庇う動作をしたのです』
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ゆるる(プロフ) - こんばんは、お答えしていただきありがとうございます！単行本派故にご迷惑おかけしてすみません…。把握致しました。本誌枠を読み終わり次第再びこの素敵な作品に是非立ち寄らせて頂きたいので残しておいて頂けますと幸いです！これからも応援しております！ (2020年6月17日 23時) (
レス) id: 8e2c0af2a9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 「…なぁに言ってるのぉ？俺ジェイドじゃなくてフロイドだよぉ〜」()「何故分かったのです？目の色を変えて髪も逆にしてアズールも見分けられなかったのに」ってなりそう←。ガチフロイドやったら絞められてるはず… (2020年6月17日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - 虹希さん» まさか作者様のお気に入りだったとは…！好みが似てるんですね！応援してます！！ (2020年6月17日 20時) (レス) id: 7ea079127e (このIDを非表示/違反報告)
虹希(プロフ) - クローバーさん» コメントありがとうございます！わああありがとうございます！ネーロ個人的にお気に入りなのでそう言っていただけると嬉しいです！！ありがとうございます〜頑張ります！！ (2020年6月17日 20時) (レス) id: d8253c3587 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー(プロフ) - ネーロに惚れました。なんですか！？なんであんなにカッコイイんですか！？私の好みどストライクですよ！！これからも更新頑張ってくださいね！！ (2020年6月17日 18時) (レス) id: 7ea079127e (このIDを非表示/違反報告)
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