氷柱の継子さん

継子と水柱 ページ5

『そりゃあ僕には女らしさなんてないですよ…知ってますけど…師範なら少しくらい継子を褒めてはどうでしょうか…ねぇ…』



ぐずぐず言いながらとある方の肩に頭を乗せています。



相手は…



冨岡「………」



水柱様である冨岡さんです。



柱様は基本師範のことが嫌いで、中にはその継子に自ら望んでなっている僕を好まない人も居るのですが…冨岡さんは気にしないでくれているのか、いつでも優しくしてくださいます。



だから僕は冨岡さんには結構懐いていたりするんです。



『冨岡さんんん…あの人本当に酷いと思いませんかぁ…』



冨岡(…そんなに嫌なら童磨の継子を辞めれば良いのに…お前は将来有望だ、他の誰でも継子にしたがるだろう…何なら)「俺の所に来るか。」



この人確実に勘違いされやすいでしょ？？



そう思って冨岡さんを見る。



多分今の僕の目は結構細められてると思う。



『…継子として、と言う意味ですかね。』



冨岡「…？ああ。」



『冨岡さん、もう少し言い方考えた方が良いですよ…そうじゃないと危ない女の人に勘違いされて恐ろしい思いさせられますから。』



そう言いながら肩にぐりぐりと頭を押し付けると、痛かったのか少しだけ眉を顰める。



そんな顔でも整っているからかっこいいと思えてしまうのが何だか腹立つ。



『冨岡さんの顔って本当に綺麗ですよね。』



冨岡「…！？…何も出ないぞ。」



『いや何かを求めて言った訳ではないですからね。』



僕のことを一体何だと思っているんだ、と思いながら少し目を細めて見る。



全部素で言ってるから質悪いよなぁ…勘違いさせないように気を付けてくださいね。



ああでも…そうなる前に、冨岡さんの保護者がやってくるかもしれないですね。



…冨岡さんの保護者、僕得意じゃないんですよねぇ…。



『…あれ、待って嫌な予感がする。』



何となくだけどフラグ立てた気がする、これは本気でヤバイ。

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