氷柱の継子さん

継子と師範 ページ3

童磨「ねぇねぇしのぶちゃん何処行くの〜？

さっきから俺のこと無視し過ぎだよ、そんなに無視されたら傷付くじゃないか。」



胡蝶「うるさいです声を掛けないでくれませんか？胸糞悪いので。」



童磨「酷いな〜。」



『…ああ(頭抱え)』



…初っ端から頭を抱えて登場してすみません、氷柱の継子の水園Aと言います。



屋敷に帰って声を掛けても返事が来ないから嫌な予感がして蝶屋敷にやって来たら…その嫌な予感は見事的中してしまい、師範の馬鹿野郎がまた蟲柱様である胡蝶さんを困らせていました。



『師範…！！本当にいい加減にしませんか…！？』



取り敢えず声を軽く荒げながら引っ張るものの、師範は「え〜酷いよ離して〜」とか言いながら胡蝶さんから離れる気はないようで。



『余り恥を晒さないでください！！本当に恥ずかしい！！』



童磨「師範を恥ずかしい者扱いするのは良くないよ？」



『そう言うのなら恥ずかしくない行動をしてください！！』



そう言いながら引っ張れば、やっとのことで離れる。



胡蝶「いつもお疲れ様です、この人が師範だと大変でしょう？」



『本当に大変です。』



童磨「其処は師範を立てることを言おう？」



何やらグチグチ言っている師範は無視です、本当に恥ずかしい。



胡蝶「私の継子になっても良いんですよ？元は同じ水の派生ですし。」



童磨「ちょっとしのぶちゃん？俺の継子だよ？」



『良いですねそれ、水の派生なら尚更。』



童磨「Aちゃん？？」



でも、



『僕の師範は氷柱だけなので、お断りさせてください。』



胡蝶「そうですか、私はいつでも待ってますからね。姉さんでも良いですし。」



『ありがとうございます。』



そう言いながらにこり、と笑ってから師範を引っ張りながら離れる。



童磨「Aちゃんって結局俺のこと大好きだよね！」



『やっぱり今すぐ辞めていいですか？』



こんな一々一言余計な師範が、僕にとっては大切な師範なんです。

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