八頁 ページ10
『相変わらず綺麗だなぁ、藤襲山の藤の花…。』
そう言いながら先へと進む。
何かね、鎹鴉が言うに…隊服だといけないらしくて、仕方なく私服に途中目着替えたんだけど…着物の凄く動きやすくなった版、みたいな…見た目は想像するね、説明するの面倒いから(おい)
先まで進み切ると、其処には沢山の少年少女(主に少年)が居た。
大多数が僕より2、3歳くらい下なのかなぁ…なんて思いながら辺りを見回す。
頬に怪我(？)をしながら死んだ目をしている金髪の男の子、顔に傷のある目つきの悪い男の子(何処かで見た顔な気がする…)、にこにことずっと笑っている女の子(この子も何処かで見たぞ…？)…うーん、よく分かんないけど…あの子達は生き残りそうだなぁ、なんて。
此処で一つ、トリップ特典のようなものを説明しよう。
僕はこの世界に来てから(と言っても記憶のある頃からだけど)、いくつかの特殊能力的なものを手に入れた。
一つ目、人の力が完璧にではないけどある程度把握出来る…まあ出来ない人も中には居るんだけどね、隠してる人とか隠すのが上手すぎる人とか…今の所分からなかった人は居ない…本当にある程度のものだけど、このくらいではあるんだろうなぁ、多分…的な感じで分かる。
二つ目、鬼がどれだけの人を喰らってきたか分かる…とは言え、これもある程度の問題で、強いか弱いかが分かる…くらいのものでしかないから、そんなに使えるわけじゃない…まあ強い奴見つけたら逃げるくらいだね(くそ)
そして三つ目…は、余り言うべきことではないから言わないとして…なんて考えながら歩いていたら、突然男の子にぶつかってしまう。
「あ、ごめんなさい！」
赤い髪に赤い瞳をした、特徴的な耳飾りをしたその男の子は、そう言い謝りながら僕に全力で頭を下げる。
『いいえ、気にしないで。』
…うーん、この子中々強い感じだな…何となく、ある程度しか分からないけど…最終選別は生き残るんだろうな、って感じの。
…待てよ、最終選別…？
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何卒 - すみません、誤解なら良いのですが、私のコメント消しましたでしょうか？なにか不快なことをしてしまいましたでしょうか？バグや勘違いなら申し訳ありません。もし、不愉快な思いをしてコメントを消したのであれば、申し訳ありません。。 (2019年11月3日 22時) (
レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
キア(プロフ) - 面白いと思ったら貴方様の小説でしたか！とっても面白いです！ (2019年11月2日 15時) (レス) id: c785cd048e (このIDを非表示/違反報告)
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