雨柱の癸さん肆

168話 ページ31

『は？』



桜花「いや喜ぶどころか声ひっくいなどうした？」



僕がとても低い声を出したのには、勿論理由がある。



その理由とは…



『何してるんですか童磨さん、随分と小さくなりましたね』



童磨「Aが子ども好きだって話を聞いたからね」



童磨さんが、何故か子どもの姿になっている。



分かりやすく言えば、禰豆子ちゃんが体を小さくした時…みたいな感じだ。



いやまあ確かに僕は小さい子どもが好きだよ…でも中身が童磨さんじゃあ…ねぇ？(失礼)



童磨「可愛いだろ？いつも頑張っているAを癒してあげよう！」



『確かに可愛いけどその自覚のある子どもって一気に可愛げなくなると思うんですけどこれ如何に』



桜花「子どもは子どもでも生意気な子どもでしかない」



童磨「Aも桜花ちゃんも手厳しいなぁ」



困った、と言うようにいつものように眉を下げる童磨さん。



いつもなら放置する所だが、今は姿だけとは言え子どもの姿…少しだけなら良いよね。



童磨「っ、わ、びっくりした…」



『撫でただけじゃん…あの、抱っこしても良いですか？』



童磨「いいよ？」



そう言う童磨さんを抱っこする。



嬉しいのか、にこーっと笑ってくるから無理ですノックアウトされそう。



『癒し…癒しすぎる…もうずっとこのままで居て…』



童磨「癒されてくれてるなら嬉しいけど、ずっとこのままでって言うのは酷くないかい？」



『いつもの憎たらしさも感じなくなるので僕の態度も良くなります』



童磨「軽く憎たらしいって言われているような気がするなぁ」



だってそうでしょ((

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