運命を捻じ曲げろ。

呼吸の話。弐 ページ21

光尊「Aは呼吸使えるようになったらすぐに常中も覚えてもらうつもりだから、常中についても説明しとくね？」



『…常中？』



光尊「そう！」



新しい単語多すぎて頭痛くなって来た…。



光尊「全集中“常中”。

地道かつ過酷な鍛練の積み重ねにより、睡眠中を含む二十四時間常に全集中の呼吸を維持し続ける身体活性化の高等技術の一つだよ。

非常に身体に特に肺に負担が掛かる全集中の呼吸を常時行うため、子供と同じくらいある巨大で硬い瓢箪を、息を吹き込むだけで破裂させられるようになるほどに呼吸系を強化をしなくては全集中の呼吸を維持させる事が出来ない為、これが体得のスタートラインになるんだ。

体得に成功すれば新陳代謝が活性化し、増大した肺活に応じ肉体が対応するので身体能力が向上する。

でも突然強くなったりするような技術ではなく、効果が上がる迄には相応の年月と鍛錬を必要とするんだけどね…ここら辺は一年で全部やってもらうよ？

あと、応用発展として血管の一本一本に至るまで意識をめぐらせて、自力で止血などを行える完全身体操作など、高位の剣士ほどより深く精通しているんだ〜。

しなければ強力な鬼を前にして生き残れないからさ。」



『…ええと、常中？って言うのが使えると、他の隊士達より強くなれる…ってことでいいの？』



光尊「そうだね、これは強くなるために一番良い方法と言えるし、柱はみんなこれが出来るから！」



『柱って何だよ！！』



光尊「あ〜其処は取り敢えずあとにしよう、今はAの呼吸について説明したい！」



…知らない言葉多くて困るなぁ。

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