鍛錬の話。肆 ページ19
『当たっ、た…?』
基礎体力向上開始、手合わせ等開始から約一年。
今日も変わらず光尊さんと手合わせをしていた。
その時、何となく何かが見えたような気がして…刀を振るった所、光尊さんに当たった。
光尊「うえ〜思ったより早かった気がする〜。」
『…どれだけ掛かると思ってたわけ?』
光尊「二年くらいは掛かるかな〜みたいな。」
『思ったより馬鹿にされてたみたいだね。』
そう言いながら腕を組む。
光尊「…やっぱり、Aには才能があるねぇ。」
その場に座り込み、そう一言言う。
『才能があるのならもっと前に出来てた、僕には才能なんてない。』
光尊「あるよ、Aには…努力出来ると言う才能が。」
そう言われ、光尊さんを見つめる。
光尊「何も、天才的才能があることが全ての「才能」と言うわけではないさ。
努力することで得ることの出来る才能…Aは「秀才」なんだろうね。」
そう言い、ふふ、と笑っている光尊さん。
『…そんなことない、僕は何事にも興味がないから、やれと言われたことをやることしか出来ない。』
光尊「やれと言われたことが出来るのは素晴らしいことだ、もっと誇ろう?」
分からない、其処まで褒められる意味が。
『僕は才能なんてないし、努力しているつもりもない、だからそう言われる筋合いはない。』
それだけ言って、もう刀を持たない光尊さんを無視して素振りを始める。
光尊(…君には、生まれ持っての、気付かない状態で「努力出来る」という才能がある。
そして…君にはそれ以外にも、本当の…天性の才能があるんだよ…。)
明日からはどんな鍛錬をするのかな。
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そーな(プロフ) - すごく面白いです!続編楽しみにしてます(`・ω・´)ノ (2019年10月29日 11時) (レス) id: fda0224a1f (このIDを非表示/違反報告)
夕希(プロフ) - 私の好きな、薄桜鬼と鬼滅の刃がコラボしているとか、嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年10月25日 17時) (レス) id: 9681d7962f (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 薄桜鬼!懐かしい……更新頑張ってください! (2019年10月25日 14時) (レス) id: 1f4124da1c (このIDを非表示/違反報告)
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