雨柱の癸さん弐

82話 ページ43

『…いや何かすみません愈史郎さん。』



愈史郎「…今更謝っても遅い。」



愈史郎さんが超絶不機嫌なのには理由がありまして。



あの後多くの鬼殺隊の人達(主に柱様方)に会ってしまい、その度に絡まれまして。



出掛けるも何もない状態になってしまったわけですよ。



『何か柱様方にはいつも絡まれるんですよね、ほんとにすみません…。』



愈史郎「…意外にも人望が厚いことが分かった。」



『一番最初に意外にもを取ってくれれば褒めてくれてたのかなって思えてたんですけど確実に皮肉ですね今のは？』



てか蛇さんに会わなかったのが本当に良かったとは思っている。



え？フラグ？？折るよ？？



愈史郎「別に俺自身はお前と仲良くしたいとかは思っていないから別にいい。」



『一々一言余計だな！？』



お師匠様と反対タイプかよ！？



…なんて会話をしていると、蝶屋敷につく。



愈史郎「じゃあな。」



『え、寄ってかないんですか？』



愈史郎「必要性が分からない。」



…ってことは、わざわざ送ってくれたんだな。



『今日はありがとうございました！楽しかったです！』



そう言うと、ふいっと顔を背けてから言った。



愈史郎「…俺も案外つまらなくはなかった、また行ってやらないこともない。」



それだけ言って帰っていく。



『…え？？ツンデレ？？ツンデレなのか？？』



愈史郎さんが鬼舞辻さんと同じでツンデレ疑惑が出た春の日の話でした(謎のナレーター風)

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