雨柱の癸さん弐

71話 ページ32

『明日で終わりか〜。』



バイトも残り明日だけどなった今日。



夜に任務があったから外を歩きながら呟く。



ちなみに今日は一人の任務。



死ぬのは怖いけどどうせ戦うのが一人なら一人の任務の方がいいと思っている今日この頃(真顔)



大体の鬼を倒し終わったけど、気配がまだするから歩いている。



早めに終わらせて明日に備えて帰りたい…って言うか、今僕かアルバイト(？)してるのは知ってるよねお館様…任務入れないでくれても良いんじゃないかな。



…その時、



『…鬼の気配。』



それと同時に、人間の気配も近くに感じる。



…あれかな、もしかして鬼に襲われてる…？



だとしたら早く助けなければ…そう思いながら急いで走る。



『………何処だ、』



どうやら今回の鬼の血鬼術により隠れてしまっているらしい。



…隠れながら確実に人を喰うなんて…質悪すぎるんですけど。



『全集中、雨の呼吸…弐ノ型・秋雨。』



いつもと同じ、最初に秋雨を放つことにより五感を鋭くさせる。



そのまま目を瞑り…向かう。



『…結界が出来ている…から、壊さないと。』



行こうとした場所には結界があるようだから、すぐに刀を準備する。



『全集中、雨の呼吸…壱ノ型・五月雨。』



五月雨ですぐに結界を壊し、奥へと進む。



…人を襲う鬼さえ居なくなれば、共存の未来だって有り得るのに。



そう言う、共存を無理としてくる鬼を…殺さないといけない。



心は痛むけど…それでも。

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