雨柱の癸さん弐

65話 ページ26

遥大「お前鬼狩りなのか？本業。」



お客さんの居ない時間帯に、おばあちゃんが頑張っているからと柏餅をくれたから、遥大さんとベンチ的なのに座りながら食べていると、そんなことを聞いてくるから頷く。



『そうですねぇ、こう見えてそこそこ凄い人ですよ？』



遥大「嘘だろそれは。」



『嘘であって欲しかったなぁ…(遠い目)』



何も力とかなければ柱になることもなかったのにね！！



遥大「…鬼狩りか、今どんな奴が居るんだろうな。」



『あれ、知ってるんです？』



遥大「…鬼狩りなんて辞めとけ、死にに行くだけだろ。」



そう言いながらお茶を啜り、静かに空を見る。



『遥大さん、まるで本当に知っているみたいですね。』



遥大「うるせぇよ。」



そう悪態をつき、軽く僕の頭を小突いてから中に入って行ってしまう。



…遥大さんは、見た感じ多分お師匠様と同じくらいか少し上くらいだろう。



…んー、元々鬼殺隊に居た…とかそんな感じもしないしなぁ。



『ま、いっか。』



そう言いながら接客に戻る。



「お姉ちゃん余り見ないねぇ。」



『新人なんですよ。』



「ほお、中々良い子が入って来たもんだ。」



「お姉ちゃんのおすすめ頂戴。」



『えー、おすすめ沢山ありますよ？』



「じゃあそのおすすめ全部持ってきて！」



『太っ腹ですねー！』



「お姉ちゃん上手いなww」



そこそこ誘導とかは下手じゃないからね、ほら鬼とか誘導するしさ(関係ない)



まあうん、案外接客苦手ではない。

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