階級・甲の癸さん拾参

569話 ページ14

竈門「…そう言う意味か。」



『ん？』



竈門「何でもない！」



そう言いながらもう一度爽やかな笑顔を向けてくる。



イケメンすぎて目がほんとにやばい。



さて此処で語彙力の低下を確認しまったが。



取り敢えずお饅頭を食べ終えて、一緒に買っていたみたらし団子に手を伸ばす。



あー、この蜜の感じが凄く美味しいとても好き…。



そんなことを思いながら食べ始める。



竈門「そうだ、ずっと思ってたんだが…。」



『んー？』



竈門「癸さんは伊黒さんと恋仲なのか？」



『んっ！？』



みたらし団子を喉に詰まらせて噎せる。



驚いた炭治郎くんがとんとんと背中を叩きながらお茶を差し出してくれるから飲む。



…今一瞬お年寄りが何で餅を食べる時は気を付けなければいけないか分かったような気がした。



そんなことを考えながら、炭治郎くんからの問いに答えることにする。



『ないねないない有り得ないねあの人だけは。』



竈門「？それにしては仲が良すぎる気も…」



『まず仲は良くない、そもそもが喧嘩ばかりだから。』



ていうか、



『あの人は桜餅さんのことが好きだろうし、僕のことは嫌いでしょ。』



そうそう、そもそもがそうなんだよ。



竈門「………？伊黒さんは癸さんのことが好きなんだろう？」



『…は？』



竈門「何処からどう見ても、誰が見ても伊黒さんは癸さんのことが好きじゃないか。」



…伊黒さんが僕を好き？

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