507話 ページ49
『…って誰も居ないんかい。』
思わずそうツッコんでしまう。
まあいつも誰か居るわけはないと思うけどさぁ。
起きた瞬間くらい誰か一人くらい居てもよくないですか??
『…見た感じ…蝶屋敷ですかね。』
そんなことを言いながらベッドから立ち上がり、歩き出す。
いや、痛み的にほんと酷かったと思うし死んでもおかしくなかった。
ていうか死んだの確信した(真顔)
なのに何で生きてるのかなー、とか思ったけど…
『…煌先輩に出会えたしいっか、結果オーライ。』
おうちゃんが命を落としたのが九月。
帆兄も九月。
僕が十月。
…そして…煌先輩は、六月だった。
煌先輩が居なくなったのが一番早くて…僕は煌先輩との時間が短かった。
でも…そんなの関係ないくらい、あの人は僕の心の支えだった。
『…煌先輩は…今でも僕を…僕達を、見守ってくれているんですね。』
煌先輩は、まるで大空のような人で。
みんなを優しく包み込み…支えてくれていた。
僕はみんなを…大切な家族達を、“天候”として表していた。
その中でも全てを見守り支えてくれる煌先輩を…大空だと思い、ずっと…ずっと…居なくなってからも、探し続けて…
『…ありがとうございます、煌先輩…僕はみんなを…守ります。』
最後の最後まで、あの人は僕を支えてくれた。
命を落とした今でさえも…僕を、支えてくれるんだ。
…あの人が居なければ…僕は戻って来れなかったかもしれないな。
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ぽっぽ - これ、夢小説界隈にいていい人じゃないよ、、この話の作り方とか、天才のソレ夢小説以外でもこの人の作品をよんでみたい。オリキャラの配置がもう神、、、 (4月20日 2時) (レス) @page44 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
狐狸 - 累くんsideのところでとどめを打たれました。え?はやいって?仕方ないじゃん!涙が勝手に出てきたんだもんっ! (2020年7月8日 18時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
63:927393 - 涙が…止まらないです…めちゃ感動です。 (2019年11月7日 0時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - なんだよこれ…涙線崩壊しちゃったよ… (2019年10月23日 9時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 階級・甲の癸さんの拾壱を、見たんですけど、泣いて親にうるさいって言われました☆ (2019年10月16日 18時) (レス) id: 617ca4b157 (このIDを非表示/違反報告)
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