階級・甲の癸さん弐

93話 ページ48

伊黒「…それで何故俺を呼ぶ。」



『やあああああだ！！！！！何で蛇さんなの！！！！』



伊黒「俺が聞きたい！！」



あれだよ多分僕と蛇さんって犬猿の仲って奴だよ(真顔)



冨岡「確か伊黒は木登りが得意だったはずだが…。」



伊黒「それだけのために俺を呼んだのか？？」



冨岡「彼奴はああ見えてかなりの大怪我をしている…早く連れて行かなければ。」



『お師匠様がとうとう手段を選ばなくなっちゃった！！』



伊黒「…何処からどう見ても元気だが？」



そう言った伊黒さんの近くに、僕の血がぽたぽたと落ちてしまう。



伊黒「……………」



冨岡「…上弦の鬼と戦って腹をやられたらしい。」



伊黒「それを先に言え馬鹿…！！」



そう言いながら登ってくる。



『ああああああ来ないで！！木が揺れる！！怖い！！』



伊黒「登った本人が何故怖がる！！」



『高所恐怖症だからですね！？』



伊黒「登った割に降りられないのか！！貴様は猫か！！」



『猫じゃないし人間だし…ああああああ落ちる怖いいいいいい』



伊黒「其処にしがみついていろ阿呆！！」



かなり酷い言い方しますね！？



伊黒「何故高い所が無理なのにわざわざ枝の方へ移っている、どれだけ馬鹿なんだ！！」



『今ネチネチ言いますか普通！？あああ無理！！』



伊黒「黙っていろ静かに其処で待て動くな！！」



何だかんだ出来てくれる所優しいなクソ！！



でも来るな馬鹿！！(怒)

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