彼女がモブを通す理由４

▽ ページ32

『ていうかこの近くに遊園地水族館あるみたいだよ。』



ホテルのソファーに腰を掛け、パソコンを弄りながらそれぞれ明日のために準備をしている二人に声をかける。



蘭丸「遊園地水族館…？」



『遊園地と水族館が合体…っていうか、同じ敷地内にあるところのこと。

明後日辺り僕は行くー、二人は来なくていいよ目立つし。』



ジェシー「冷てーなー、一緒に行こうぜ？」



『少なくともジェシーは嫌だな、面倒そう。』



ジェシー「お前マジやだ。」



『安心してよ、僕もやだ。』



蘭丸「…遊園地水族館…か。」



…まあ、この二人はちょっと…ってか結構愛情不足なところはあるよね。



特に蘭丸は…。



だから僕は二人のこととか放っておけないし、結局何だかんだ言って好きなんだよ。



『でも嫌だ、遊園地水族館には一人で行きたい。』



ジェシー「なーんで。」



『お前らといると目立つからに決まってんだろが。』



他に理由なんてあるわけないだろーが。



蘭丸「まあAは平凡顔だから目立たねぇしな。」



『お前は今僕に喧嘩を売った、明日危なくても助けねぇ。』



ジェシー「死にそうになっても？」



『助けるけどさ！！』



分かってるくせにいうなよ！！

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