階級・甲の癸さん拾肆

621話 ページ21

伊黒「…だから、彼奴とは、付き合うな。」



そう言いながら寂しそうに僕を見つめてくる。



可愛いな、可愛いんだけど…！！



『好きになるかならないかは自分でも分からないので…！？』



実際そうだ。



兄であり好きになるわけがないと思っていた帆兄を僕は好きになった。



好きになってはいけない、好きになっても報われないと分かっていたのに好きになってしまったんだ。



だから…その時になってみないと自分でも分からないのが実際の所。



伊黒「…そうか。」



『ちなみに今の所は童磨さんを好きになる予定は皆無です。』



伊黒「それなら良い。」



そう言うと、僕の頭をぽんと撫でる。



…いやほんとどうしたよ、もしこれが血鬼術だったら後々頭抱えそうだよな。



僕じゃなくて蛇さんが。



『…取り敢えず、早く帰りましょうね。』



伊黒「分かった。」



あ、これ素直になった感じだ(真顔)









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