キスするだけのバイトです【すとぷり】

キス２４回目。 ページ29

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『…た、ただいまー』


絶賛声しのばせ中です。


家の電気は全て消えていて、もう寝てるのかなぁ、っ、て思ってたんだけど、


リビングにあかりが着いてました。


まじ、どこ見て電気全部消えてるって言ったんだろ、自分。


ゆっくりリビングに入ると…


目の前に影が、


『……』


さとちゃんしか居ないよね！？


怖い怖い怖い怖い！


見下ろされてるぅぅぅ …


首が壊れたロボットみたいにぎぎぎ、と動く。


そこにはムスッとしたさとちゃん。


『…申し訳ない…』


さ「ころんと、ななもりさんの匂いがする。」


『え！？』


ガチ！？と思って自分の服の匂いを嗅ぐと、


本当だ、


『めっちゃいい匂いする…』←


さ「は？」


ええ、！？声にでてた！？てかわなんでわかったの！？


なんか、ニコニコしだしたよ！？何この子、


恐ろしい子…


さ「俺という人がいるのに…？」


『え？何この展開、私達まだ付き合ってないよね！？なんか、束縛激しい彼氏みたいになってるからね！？』


さ「好きって、言ったのに！嘘つき…」


『え？なになに！？そういうノリなの？酔ってる？』


なんか、私が空気読めないみたいになってるんですけど！？


さ「お仕置、必要？」


『いいえ、全く必要じゃあありませんね、はい。』


さ「むぅ…」


私が言葉のキャッチボールをしていると一気に拗ねた顔になる。


『ご、ごめんね…？』


さ「じゃあ、俺もう寝る。」


あー、拗ねちゃった、


『分かった、おやすみ』


さ「Aと一緒に！」


言った瞬間私の身体がふわっと浮いた感覚になった。さとちゃんがお姫様抱っこをしていた…


ぼふっと布団に私を落とすと、モゾモゾと入ってくる。


『ちょっ、まだ着替えてないし、風呂入ってないし、歯磨きしてないし！色々やばいから！』


さ「いいじゃん」


『良くないわ、！せめて着替え！』


さ「えー…分かった、」


私が着替えを取ってくるというと大人しくどいてくれた。


よし、今のうちに風呂とか、歯磨きとか、着替えしてこよう！




もう、超絶ダッシュで準備しました…


さ「あ、全部やってある」


『ふっはっはっはw』


さ「よし、じゃあ、来て！」


『…この前みたいなことしないでよ…？』


私が布団に入るのを見計らったのか


さ「うーん、無理！」


と言って抱きついてきた。


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