どーも、未定の女です3【銀魂】

▽過去編 春雨第7師団 ページ22

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【神威side】


『なーに暗い顔してんだ』


「うっわ、」


わしゃわしゃ、と頭を撫でてくる


頼む、その手で俺に触れないでくれ

頼む、その声で俺の名前を呼ばないでくれ

頼む、その目で俺を見ないでくれ


被るんだよ。なぜか、あの人に


捨てると決めたのに、忘れると決めたのに

お願いだから、


「ｯｯめろよ！！！」


俺の決心を鈍らさないで


『やめないよ』


その瞬間、俺は温かいものに包まれた

匂いと、声が、さっきまでより近くに感じられて、体温が上がった


「なっっ、離せ、！」

『嫌だ』

「離せよ！！！！」

『無理』

暴れたってビクともしない



「…んで、なんで優しくすんだよ、っ」


こんな優しさなんて、温かさなんて、知らない。知りたくない。俺に必要なのは血だけなんだ


「捨てたいんだよっ、何もかも！」


失った時の事を考えたら怖いから


『大丈夫。大丈夫だから』


『神威を包む温もりも、優しさも、ちゃんとここにあるから。ねぇ、私を見て。私の目を見て』


少し離れて、真っ直ぐな目と目が合う。全部見透かされてしまうような


目を、逸らせない



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