32魂 ページ3
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「ついたぞ」
『…あざす』
あのあと、ちゃんと別れの言葉を言って屯所を出たのはいいものの、場所わからなくて戻りました。死ぬほど恥ずかしかったです
助手席に隊長、両隣に局長と副長という豪華メンバーとパトカーのサイレン付きで送迎という公開処刑をされました。死にたい。
「ほんと、最後の最後まで世話のかかる奴だなお前は」
『ほんとすんません』
方向音痴ってどうやったら治りますかね
「で、雇い主は迎えもねぇのか?」
『あいつらがするわけないって。てかそんなんいらん』
「自信満々に出て行って、5分後に戻ってきた方向音痴がよく言うぜ」
『掘り返さないで!?』
「じゃ、俺達もそろそろ仕事があるのでな。荷物一緒に運べないのは許してくれ」
『いやいや。十分ですよ近藤さん。ありがとうございます』
「おう。また何かあったら頼れよ」
そう言って頭をなでてくれた近藤さんの手は、大きくて優しかった。私と歳たいして離れてないのにこの安心感。さすが真選組局長は違う
私の頭を撫でてくれたその手が離れていくのが、少し名残惜しく感じた。
「今度不祥事起こしたらしょっぴいてやるからな」
『そしたらまたお世話になるね』
不器用ながらに優しい副長に、全体を包み込んでくれる懐の広い局長。この2人がトップに立っている限り、真選組という集団は変わらないだろう
警察官というイメージを大きく変えてくれた、変人ばかりだけどアットホームな集団に感謝してもしきれない
『本当にお世話になりました』
最敬礼すると、たじろいているのを目で見なくても感じた。おおよそ、「こいつ礼なんてできたの?」ってところだろう。最後の最後まで失礼な奴らだ
「なんでそんな最後の別れみたいな雰囲気出してるんですかぃ?」
『最後じゃないけど、もうあんま会わないでしょ』
今まで黙ってた沖田が言葉発したと思ったらこれだよ。雰囲気考えろや
「何言ってんでぃ。意外と俺ら万事屋の旦那達と接点あるんですぜ。会わなくてもこっち来たら会える話なんで。じゃ」
パトカーは、またサイレンを流しながら去っていった
『うん知ってた!!』
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わたがし(プロフ) - マヨさん» ありがとうございます(^O^)続編もよろしくお願いします! (2017年8月19日 15時) (レス) id: 71d44c5243 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - 寧々姫さん» これからもちょっとずつ崩壊するかも…(小声) (2017年8月19日 15時) (レス) id: 71d44c5243 (このIDを非表示/違反報告)
マヨ - そーちゃーんかわゆす(((鼻血 最新頑張ってくださいぃぃぃぃぃ (2017年8月14日 20時) (レス) id: e9d2eacd49 (このIDを非表示/違反報告)
寧々姫 - 沖田総悟キャラ崩壊WWW (2017年8月14日 19時) (レス) id: c492ea5fd1 (このIDを非表示/違反報告)
わたがし(プロフ) - お狐様さん» 混乱させてしまってすみません!夢主ちゃんは身長は高いですが、別に太っているというわけではありません。ただ、細くはありません。周りが細いから自分でもデカイと思っちゃってるだけです。羨ましい、、応援ありがとうございます(^O^) (2017年7月25日 3時) (レス) id: 71d44c5243 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたがし | 作成日時:2017年5月7日 21時