俺が殺した。【Fischer's】

♭ ページ15

・









大学のサークルメンバーと共に






心霊スポットへ向かう。






大学を卒業し







久しぶりに会うのが心霊スポットなんて







変わっているけれど







楽しければそれもありか、と勝手に納得した。








特に何も起きずみんなで帰っていると








携帯が無いことに気付いた。








最悪。








きっとさっきまでいた心霊スポットで落としたんだ。








友達が終電を逃してはいけないと、ひとりで戻る。








友達と和気藹々と歩いていた道が








静けさに包まれ、妙な寒気を覚えた。








さっさと携帯を見つけて








タクシーに乗って帰ろう。








足早に心霊スポットへと向かう。








ただのトンネルのはずなのに








これより先には行ってはいけないと感じさせる奇妙さ。







きっとこのトンネルの中。








私は怖くないと自分に言い聞かせ








トンネルへと入って行った。

♭→←♭

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す