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橋本くんと付き合い始めたのは、１年生が終わる日。
高1の終業式の日、放課後の教室で告白された。
最初はドッキリとか何かの罰ゲームなんじゃないかとか疑ってて。
だって、信じられる？
いつもみんなの中心にいて、キラキラしている橋本くん。
先輩にも彼のこと好きって言う人がいて、同級生なんかさらにたくさんいて、私もそのうちの一人だった。
ずっと、その中の一人なんだと思っていた。
小学校も中学校も同じだったわけじゃない。
高校で出会って同じクラスになっても、ほとんど喋ってない。
やっと喋れたのは、高１最後の席替えで隣の席になってからだった。
……ただの傍観者。
手を伸ばしても届かない人だって思っていた。
手を伸ばしてはいけない人だと思っていた。
私とは住む世界が違うんだって、好きになっても無駄だって、そう思っていた。
そんな人に告白されて、付き合っているなんて、今でも信じられなくなる時がある。
ねぇ、橋本くん。
私が彼女でいいの？
「もっと可愛い子がいるのに、どうして私だったの？」なんて、そんなこと怖くて橋本くんには聞けないけど。
「……ってA聞いてる？」
「へっ？あっ、ごめん……なんだっけ？」
「んだよー(笑)だから、」
私のペースに合わせて歩いてくれるところとか、
いつも車道側を歩いてくれるとことか、
優しさを感じることはたくさんある。
大切にされてるって感じてる。
「もうすぐ夏休みじゃん」
「うん」
「夏休みさ、Aとしたいことたくさんあんの」
見上げた彼の横顔は笑顔。
「まず海でしょ？お祭りも行きたいし、花火もしたいし…バーベキューもいいなぁ」
歌うみたいに声になって伝わる言葉。
「水族館もいいし、遊園地とか、プールも！あぁー、あと映画とか観に行く？ってそれはいつも通りか(笑)」
橋本くんが楽しそうに笑う。
「Aは？なんかしたいことある？」
「私は………なんでもいい。橋本くんとするならなんでも」
「もう、そんな可愛いこと言わないでよ(笑)」
キャラメルみたいな夕焼け空の下を、同じ歩幅で歩く帰り道。
ちょん、と一瞬だけぶつかるみたいに触れた手はまたすぐに離れる。
3ヶ月経っても繋げない手と手。
あの子はあんなにも簡単に触れていたのに…
「どうかした？」
「ううん、なんでもないよ」
チクチク痛む心を隠すみたいに、私は笑ってみせた。
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riyona(プロフ) - chiiさん» コメントありがとうございます！！オチはまだ決めていません。というのも優斗くんも涼くんも素敵で、決められないんです(>_<)更新はゆっくりですが、どんな結末を迎えるのか最後までお付き合いいただけるとうれしいです(*>ω<*)よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2018年8月5日 19時) (
レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 王道ってことは優斗くんオチなんですよね…？涼くんが優しくていい彼氏すぎて、このまま幸せになって欲しい〜！って思っちゃいます（；＿；）このお話ほんとに好きで毎日更新楽しみにしてます！ (2018年8月2日 21時) (レス) id: 5119b8387b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - riyonaさん» 返信ありがとうございます！！まさか読んでいただけていたなんて...！本当にずっと大好きな作者さんに読んでいただけるなんて嬉しすぎます！ありがとうございます！！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 472c64059e (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - りと。さん» 感想ありがとうございます♪優斗先生ちょっぴりチャラいですが…(笑)これから王道な展開が続きます。糖度の高いお話になると思うのでお付き合いいただけると嬉しいです。そして実は私りと。さんのお話を読ませて頂いていたので、今回コメントを頂けて嬉しかったです！ (2018年7月16日 12時) (レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます。りゅりゅさんのお話、毎回楽しみにしています。先生優斗、とってもカッコいいです。。これから涼くんと優斗との三角関係がどうなって行くのか、楽しみにしています！ (2018年7月13日 22時) (レス) id: 828bff7cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年7月5日 10時
