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「おはよ、A！昨日はどーだった？」
モモちゃんは教室に入るなり、まっすぐに私のところに来て空いているひとつ前の席に座った。
「楽しかったよ」
それは嘘じゃない。ほんとに楽しかった。
学校帰りの橋本くんとのデートはカフェ巡りが多くて、昨日新しく開拓したカフェはワッフルが美味しいお店だった。
「手は？今度こそ繋いだ！？」
その言葉にふるふると数回首を横に振る。
そうしたらモモちゃんは怪訝そうに眉を潜めた。
「なんなの！橋本くんって奥手なの！？あんなチャラそうなのに意外と奥手なの？」
「モモちゃん、声大きいって」
「あぁ、ゴメン。でもさ、あり得なくない？こんな可愛い子が横にいて手も繋がないなんて」
ゴメンって言ったのに、モモちゃんの声は相変わらず大きいまま。
「私だったらすぐ繋ぐのに。あぁー、もう!!何なのよ、橋本涼!!」
ついにはフルネームなんか出しちゃって、ジロリって女の子たちからの視線を感じた。
「橋本涼なに考えてるの？奥手にも程があるでしょ！」
モモちゃんに悪気は無いってことくらい分かってる。
いつもこの調子だから慣れたと言えば慣れたけど、分かってるんだけど……
「ホント意味わかんない！3ヶ月だよ？3ヶ月！いつになったら、」
「モモうるさい」
ノートでぱこん、とモモちゃんの頭を叩きながら、「おはよ」って私にニコっと笑ってくれる楓ちゃん。
「…いったぁ」
「あぁー、ごめんごめん」
一応言葉では言ってるけど楓ちゃんは絶対にそんなこと思ってない。
「ねぇ、聞いてよ！！また橋本涼が！」
叩かれた頭をさすりながらモモちゃんが言えば、
「聞こえたよ。アンタの声廊下まで筒抜け」
楓ちゃんが悲しい事実を教えてくれた。
やっぱりモモちゃん…声大きすぎるよ。
「でも、それだけ大切にされてるってことでしょ？」
楓ちゃんは私の右斜め前の自分の席に荷物を置いてから長い脚を組んで座る。
「でもさぁ…それとこれとは別じゃん！」
「最初から下心丸出しよりいいと思うけど？」
「いや、手繋ぐくらいで下心って…」
ほんの少しだけ二人の口調はケンカっぽくなりだしたから、
「いいよ、べつに！手なんか繋げなくても」
慌てて割って入る。
「でも…」なんてモモちゃんは腑に落ちないみたいだけど、
「私は大丈夫だから！！」
そう言って、今日もまた顔に笑顔を貼り付けた。
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riyona(プロフ) - chiiさん» コメントありがとうございます！！オチはまだ決めていません。というのも優斗くんも涼くんも素敵で、決められないんです(>_<)更新はゆっくりですが、どんな結末を迎えるのか最後までお付き合いいただけるとうれしいです(*>ω<*)よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2018年8月5日 19時) (
レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
chii(プロフ) - 王道ってことは優斗くんオチなんですよね…？涼くんが優しくていい彼氏すぎて、このまま幸せになって欲しい〜！って思っちゃいます（；＿；）このお話ほんとに好きで毎日更新楽しみにしてます！ (2018年8月2日 21時) (レス) id: 5119b8387b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - riyonaさん» 返信ありがとうございます！！まさか読んでいただけていたなんて...！本当にずっと大好きな作者さんに読んでいただけるなんて嬉しすぎます！ありがとうございます！！ (2018年7月16日 23時) (レス) id: 472c64059e (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - りと。さん» 感想ありがとうございます♪優斗先生ちょっぴりチャラいですが…(笑)これから王道な展開が続きます。糖度の高いお話になると思うのでお付き合いいただけると嬉しいです。そして実は私りと。さんのお話を読ませて頂いていたので、今回コメントを頂けて嬉しかったです！ (2018年7月16日 12時) (レス) id: 5a9baba37b (このIDを非表示/違反報告)
りと。(プロフ) - いつも素敵な作品をありがとうございます。りゅりゅさんのお話、毎回楽しみにしています。先生優斗、とってもカッコいいです。。これから涼くんと優斗との三角関係がどうなって行くのか、楽しみにしています！ (2018年7月13日 22時) (レス) id: 828bff7cb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りゅりゅ
| 作者ホームページ：https://twitter.com/ryuryu_movie?s=09
作成日時：2018年7月5日 10時
