封印された一般人【呪術廻戦】

一般人と学生 ページ29

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虎杖君が紹介した彼は吉野順平と言うらしい。虎杖くんが私の名前を紹介した途端、驚いたように知っていると一言




どうやら吉野くんの学校で一時期有名人だったらしい



学校を聞くと、私の母校の兄弟校だった。道理で見たことある顔だと言われるわけだ





『それにしても私そんなに目立ってたのか、恥ずかしいね』


吉野｢久我さんと虎杖くんは、どういう関係なの？｣


虎杖｢先輩と、後輩!!｣




ニコニコと元気よく答える虎杖くんに、こっそり耳打ちをする。不思議そうに首を傾げる吉野くんに、少しの罪悪感が芽生えることも無く。



『虎杖くん、任務中なのは分かったけど私関係ないよね。帰っていいよね』


虎杖｢んー、先輩も少し話していきましょ！｣


『少し話したらホントに帰るからね』




スプラッタ物の映画の話題で盛り上がる2人似合わせるように笑う。ミミズ人間は3しか見てないし、なんなら途中から記憶が無い




楽しそうに笑い合う2人を見て、ふと元の学校の友人を思い出す。元気にしてるかな、そう言えば親には私の所在どうなってるんだろう。行方不明者扱いされてたらどうしよう





悪い方向に思考が傾いていき、だんだんと顔が青ざめていく。虎杖くんと吉野くんはLINEを交換したのか、スマホ片手に談笑中

そんな横で絶望した空気を纏った私。明らかに場違いすぎる、帰ろう



『それじゃ、私報告とか色々しないといけないからそろそろ帰るね。またね吉野くん、虎杖くん』



虎杖｢おう！またね先輩！！｣


吉野｢ま、また！｣



土手に上がり、凝り固まった背中を伸ばす。綺麗な黒髪の女性とすれ違う様にホテルの方向に足を進める




『報告書書いて、硝子さんに傷の治療してもらおうかな』


餓鬼｢脆い小娘よ、直ぐに死んでしまいそうだな｣


『その前にお前殺さないと、私が呪霊になっちゃう』


餓鬼｢その時は共に呪霊として生きようぞ｣




古臭いプロポーズ紛いの発言をする餓鬼、うごうごと左手に絡まってくる姿はさながらワカメの様だ。ワカメ触ったことないけど

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