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人通りの少ない廊下に腰を下ろしつつ、買ったばかりの飲み物に口をつける。軽いはずの鞄がやけに重たく感じるのだから不思議なものだ。
せっかく旧校舎の近くまで来たのだから、少しだけ校舎内を探索して帰ろう。旧校舎は準備室やマニアックな部活動の部室などといったものしかなく、あまり日常的に入るような場所ではない。
そういえば変な同好会のような部活動が存在するらしく、ほとんどの活動内容が謎に包まれているらしい。私はそういった部活動にあまり積極的に参加する人ではないため、今ではすっかり帰宅部だ。
少しだけ古びた廊下をゆっくり進んでいくと、廊下の突き当たり。廃棄されるであろう机などが積まれた手前の教室から、にぎやかな声が聞こえる。何か変なグループの溜まり場にでもなっているのだろうか。あまり近づきたくはないものの、これとない機会だ。できる限り探索してしまいたのが本音。
――少しだけ…賑わっているようだし、通り過ぎるくらいバレないだろう
少しだけ緊張しているのか、ドキドキと心臓が大きな音を立てているような気がする。できる限り音を立てないように静かに近づいていくと、段々と大きくなる楽しげな声。
「でもさ、ここまで振られとったら逆に脈ありちゃう？」
「それはない、お前嫌いな奴に一生付き纏われて告白されるん嬉しいんか」
「ストーカーやん、ロボロ変な逆張りするよなぁ」
「お前ら少しはゴミ捨てろや、ゴミ箱見えへんのか」
楽しげな男子数名の声に、思わず胸を撫で下ろす。放課後はあまり人気のない旧校舎だから、不良のような生徒が怪しい取引でもしていたらどうしようかと思っていたところだ。
この学校ではあまり酷い不良の話も耳にしたことはないし、きっとマニアックな部活…それこそ例の同好会のようなものに入っている人達が使っているだけかもしれない。
自分の想像力豊かな脳みそに感心しつつ、楽しげな声に少しだけ羨ましさのようなものを感じてしまう。部活動に所属しているわけではないせいで、友人と帰る機会はあまり多くない。
だからといって一人で帰ることに抵抗がある訳ではないが、こうして放課後も楽しげに話している生徒の声や姿を見かけると、心のどこかで羨ましく思ってしまう。
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どどまる(プロフ) - ゆずごろもさん» 細かな点に気づいていただけて嬉しいです！今作もよろしくお願い致します！ (1月25日 23時) (
レス) id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
どどまる(プロフ) - 箱の湯さん» 前作から…！ありがとうございます！今後も不憫な夢主ちゃんとの掛け合いをお楽しみいただけるよう、精進して参ります！ (1月25日 23時) (レス) id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずごろも(プロフ) - 口癖が完璧すぎて最早LOVEでふ (1月25日 22時) (レス) @page9 id: b79b00a0df (このIDを非表示/違反報告)
箱の湯(プロフ) - 前作を読んで影で密かに応援していたものです…！通知が来たことを確認して、今作品を拝読させて頂いたのですが…。夢主ちゃんのポジションが、不憫な学生の女の子という設定がとても好みで非常に美味しかったです…！！d!メンバーさんたちも同学年なのがいいですね…！ (1月25日 22時) (レス) @page8 id: 23839ce7d7 (このIDを非表示/違反報告)
どどまる(プロフ) - 田中さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…！今作も是非お楽しみください！ (1月25日 12時) (レス) @page4 id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どどまる | 作成日時：2024年1月24日 21時
