週一のお客様 (ページ23)

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“おいしいケーキ屋、のぶが見つけた”

ご飯をご馳走になったあの日、家まで送ってくれた木村さんは“LINEを交換しよう”と言ってくれた。その日から、毎日とは言わないがLINEをしている。
今日は土曜日。いつもなら、家で課題もしくは寝てるんだけど、、、朝に木村さんからLINEが来て駅前で待ち合わせ。とゆうのも、私が甘党だと知った木村さんは、岡本さんからおすすめのケーキ屋さんを聞いてくれて、今日はそこに一緒に行こうとなったのだ。…ｯて、人気声優さんが駅前で待ち合わせとか大丈夫なのかな、、、集合時間より少し早めに着いた私はひとりでそわそわしている。

「わぁ！！」
背後からの声に肩がびくってなった。振り返ると、マスクにメガネ姿の木村さんが笑顔で手を振っていた。
木村「お待たせ」
『ｯもぅ！びっくりしたじゃないですか！』
木村「ハハｯ肩がびくってなってたもんね、可愛いかったよ？」
笑いながら私の真似をしてくる木村さん。
『可愛くないです！』
本当は怒ってないけど、ちょっと怒った振りをする。ほっぺをぷくっと膨らませて、顔を背ける。びっくりしたのは本当だし、、
木村「直ちゃん？怒った？ごめんって」
え、名前！？思わず振りを忘れて木村さんの方を向いてしまった。
木村「フハｯあれ〜？直ちゃんは怒ってたんじゃないの？」
あ、と思った頃にはもう遅くて、木村さんは笑顔で私の顔を覗き込む。ｯ//近い…
『…ｯ、木村さんのいじわる…』