ずっと好きだったよ T.F

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ーチュンチュン…





「んんー…、もう朝かー…」







結局なんだかんだで

いつも通り盛り上がった同窓会



帰りもなかなかの時間で

楽しかったけどちょっと疲れた…






「あ、槙斗…」






昨日の夜、電話きてたんだ


気づかなかった…

LINEだけしとこっかな






「…ん？…え？んん！？」






槙斗のトーク画面開こうとしたら

その下になぜか


”藤ヶ谷太輔”


の文字






「え、これ…どうしよ…」






なんで、なんで？


交換…したっけ…？




ところどころ記憶がない昨日のことを

出来る限り思い出してみる







「……だめだ、思い出せない…、」







何かの拍子に思い出すだろうと思って

とりあえず太輔のトークを開いてみる






》今日はありがとう

久々に話せて嬉しかった！






「嬉しかった…ですか…//

っていうか、これからも連絡取れるんだ…‼//」






昨日で最後じゃなかったことを

改めて実感して久々のはしゃぎぶり


小さくガッツポーズしてみる






私も嬉しかったよ太輔。


でも…その”嬉しかった”には

特別な意味なんてない…



まぁ、あたりまえか…笑






〉こちらこそありがとう

私も嬉しかったよ！






「こんなんでいいかな…」






うりゃっ！と送信ボタンを押して

一回深呼吸したら


忘れそうになってた槙斗のトーク画面を開く







》楽しんでる？笑

帰り遅くならないようにな！

女の子1人じゃ危ないから〜




》遅くなりそうだったら呼んでくれれば

迎えに行って送るよー？







相変わらず優しい人だなー…笑






でも、そんな槙斗の優しさに

このまま甘えててもいいのかな…


とも最近思ってきた





ほんとにいい人だと思う





結婚したら優しい旦那さんになってくれそうだし

子供が出来たらいいパパになりそう




想像してみても、

幸せそうな家庭しか浮かばない





だけど、それでいいのかな



私…今もどこかで…






ーﾌﾞｰﾌﾞｰ…





「…ん？成美かな？」






》ほんと久々だったもんなー

俺もうちょっとAの話聞きたい笑

予定合う日、ご飯とかどう？







「嘘でしょ…//」






LINEは成美からではなく太輔からで

なんとも突然すぎるお誘い




でもほら、もう答えは決まってる






〉うん、わかった！笑

予定あったらぜひ！







槙斗、ごめん…



たぶんもう、

この気持ちに嘘はつけない…

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