ずっと好きだったよ T.F

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美「太輔！今日の朝ごはんは太輔が好きな

フレンチトースト！」





案の定、別れることなんてできなくて

あの後美玖は一人暮らし

その代わり頻繁に俺の家に来るようになった






藤「ん、おいし」




美「今日は何時頃返ってくるの？」




藤「美玖...帰らないの？」




美「最近マサ来ること多いんだもん...

ひとりじゃ、どうにかなっちゃいそうで...」






美玖が一人暮らしを始めたのを知ったマサくんは

お金に困るとどんな時間でも

ドアを叩いて叫んでくるらしい





藤「そっか...、じゃあ行くね」




美「うん！待ってるね！行ってらっしゃい！」




藤「うん、行ってきます」





ーガチャ...バタン





藤「ふぅ...」





デビューが決まった時

彼女がいる他のメンバーも一旦距離を置くように

って言われた時に、俺らは別れた




それから7年




いつまで続くんだろう、なんて...






藤「A、大丈夫だったかな」






最近はAのことが頭のどこかしらにはあるし

美玖と居る時なんてなおさら



好きに、なっちゃってんのかな俺...



なんて考えなくもない日々





横「太輔、また美玖のこと？」




藤「いや、まぁ...」





渉にも心配かけちゃって

きっとほかのメンバーも気にしてくれてると思うのに

なかなか"美玖"って存在を突き放せない





そんなこんなで

今日も一日があっと言う間に過ぎていく







ーガチャ





藤「ただいまー」




美「おかえり！」








Aが迎えてくれたら

家に入った瞬間疲れが癒されるのかな



そんなことを思ってるなんて知らない美玖は


お風呂はいってきなよ！


なんて、変わらず明るく笑顔で振る舞う





ーシャーーー





シャワー浴びながら、昨日のことを思い出す





藤「結構際どいことしたよな...」





倒れたっていうAが心配になって

Aの家まであがったのはいいけど



嫉妬してたとか言っちゃってたし...



もう気持ちありますって言ってるのと

変わらない気がしてきた



そのあとおでこにキスとかしちゃったし...





藤「だめだ、あがろう」




のぼせる寸前で考えるのをやめて

一通り身体拭いてリビングに向かう





藤「ん...？」





そこから見えたのは

俺の携帯使って誰かに電話かけてる美玖



なぜか足が動かなくて

見てることしか出来なかった




そしたら






美「あなたも太輔に遊ばれてるだけよ」






なんて言葉が聞こえたんだ

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