怪盗リリー

プロローグ ページ2

彼女の名前は結城莉々(ゆうきりり)。

莉々を一言で表すと、“パーフェクトガール”

一つ目。頭がいい。総合では、いつも１位でいる。

二つ目。運動神経がいい。

三つ目。可愛い。服のセンスも、もちろんいい。でも、それだけじゃない。
　
もともとの顔が可愛い。そしてスタイルもいい。

四つ目。性格がいい。だれからも愛されるタイプ。

他にもあるけれど、言い始めるときりがない。

当たり前だが、モテる。だから“パーフェクトガール”

あっ、さっきから莉々について話しているのは、

俺、望月優空。ユソラでも、ユラでもない。ソラ。

女子っぽいかもしれないけど、男。

莉々とは幼馴染。

俺は、昔からシャイで、暗いと言われる。

得意なことは、パソコン。

ふつうの勉強はできないのに、ハッキングはできる。

そんな俺が莉々と『正義の天才怪盗』になるなんて…

人生、何があるか分からないな。

俺が怪盗になるもっと前の話から聞いてほしい。

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