ブラスタ (ページ9)

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海（吉野）ページ9

無事に公演を終え、僕はしずるちゃんと海を眺めていた。

しずる「･･･すみません。吉野さん、実は、吉野さんと踊りたくて、スタッフの皆さんと話し合いしていたんです。それで、吉野さんを巻き込んでしまいました」
と困った顔で笑いながら頭を下げてきた。

吉野「ちょっ、しずるちゃん、頭上げて？僕はしずるちゃんのダンスも見れたし、迷惑なんて思わないよ？むしろ一緒に踊れてよかった。」
と率直な感想を伝える。

すると、しずるちゃんが少し涙を流した。
月の光に照らされ青白く輝いたように見えた。
綺麗だなぁ
気づけば、僕はしずるちゃんを抱きしめていた

吉野「･･･しずるちゃん、よく聞いて？この状況で言う事じゃないかもしれないけど、しずるちゃんと会って、まだ間もない。だけど、僕はしずるちゃんの事が好き。僕でよければ付き合ってくれませんか？」
としずるちゃんの耳元で囁いた。
すると、しずるちゃんが
しずる「私も、吉野さんの事が好きです。こんな私でよければ、よろしくお願いします。」
と耐えていた涙を流しながら、そう言ってくれた。

僕はしずるちゃんの頬に手を当て、涙を拭う。そして、しずるちゃんの唇にそっとキスをした。

吉野「･･･しずる、大好きだよ」
そう言って、海の波音を聞きながら
もう1度、今度は、少し深いキスをした。

end