ブラスタ (ページ23)

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✴︎ミントグリーンのパーカーを着た君（吉野）ページ23

初めて会ったのは、リンドウに用があって、レッスン室に向かっていた時だった。
急いでいたら、足がもつれてしまった。

吉野「っ！」

転ぶ･･･！
咄嗟に目を固く瞑るが、いつまで経っても強い衝撃はこなかった。
おずおずと目を開けると、誰かに抱きとめられていた。

？？「だっ、大丈夫？」
吉野「あっ･･･」

助けてくれた人を見れば、その人はミントグリーンのパーカーを着ていて、ピアスを左右に1つずつ付けていて心配そうに僕を見ていた。
恥ずかしくて、頬を真っ赤に染めながら僕はその人から一歩離れて頭を下げる。

吉野「す、すみません！ありがとうございます･･･！」

すると、その人は
？？「いやいや！全然大丈夫だから。謝らないで」
クスッと人の良さそうな笑顔を浮かべて、そう言ってくれた。
そこで、僕はその人に一目惚れをしてしまった。
綺麗な人だなって思った。

吉野「あ、あの、お名前聞いてもいいですか？」
と聞いてみると
？？「あぁ、ごめんね？私は、しずる。ちょっと、弟に用があって来たんだけど･･･レッスン室が分からなくて」
と教えてくれた。
吉野「･･･弟？」
と言えば、しずるさんが
しずる「･･･夜光って言うんだけど、知ってる？」
と言った。
ん？夜光？夜光？！
吉野「まぁ、知ってるというか、チームPに居ますよ？僕でよければ、レッスン室に案内しましょうか？」

夜光にお姉さん居たの？！

レッスン室に着き
吉野「リンドウ、夜光呼んでもらってもいい？」
とリンドウに聞いた。
すると、リンドウが
リンドウ「吉野？どうしたんですか？」
と聞いてきた。

事情を話すと
リンドウ「え？！夜光にお姉さん居たんですか？！」
とリンドウまでもが驚いていた。
リンドウ「･･･夜光、少しいいかな？」
と呼ぶと、夜光が来た
夜光「リンドウ？どうしたの？･･･って、吉野？」
と驚く。

吉野「･･･夜光にお客さん」
と言って、リンドウの方へ向かった。
すると、夜光は
夜光「･･･え？！、姉さん？！」
と、驚いていた。

しずる「･･･あんたが忘れ物するから届けに来たのよ」
と、しずるさんが夜光に紙袋を渡した。
そして、戻ろうとドアの方に向かった。
出て行く際、しずるさんが、夜光の方を少しだけ振り向き
しずる「･･･頑張りなさいよ。応援してるから」
と言って、レッスン室を後にした。

すると夜光は
夜光「･･･ありがとう、しずる姉さん」
と言って、再びレッスンに戻った。