亮介の憧れの先輩は、青道高校の卒業生で猟犬の潜入捜査官だった（小湊亮介） (ページ11)

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少なくとも俺は、しずる先輩を嫌いになったりしないページ11

亮介side
しずる「見せる前にこれだけ言っとく、亮だけじゃない、お前ら全員、後悔すんなよ？んで、お前らは間違った道に進むな、以上」
としずる先輩が言って背を向けて服を脱いだ。するとそこには、青いダリアとスケルトンの刺青が大きく刻まれていた。
としずる先輩が言った。
しずる「青いダリアの花言葉、知ってる？」
と聞いてきたので
亮介「･･･不可能という意味ですよね？」
と答えた。しずる先輩が
しずる「なんだ知ってんじゃん。そうだよ、洗脳されたこいつらは逃げられないってこと。」
しずる「･････どう、亮にとって憧れの先輩がこんなに変わったの、見損なった？」
としずる先輩がどこか寂しそうな声で聞いてきた。けど俺は、俺達は、しずる先輩の事見損ったりしない。
俺はしずる先輩に近づいて、しずる先輩を抱きしめた。
それは俺だけじゃなく春市達も同じだった。
亮介「少なくとも俺はしずる先輩の事見損なったなんて思ってませんし、思いません。だから、しずる先輩はしずる先輩のままでいてください」
としずる先輩の耳元で言った。
春市や文哉達も同じ事をしずる先輩に言った。すると、しずる先輩は静かに泣くタイプで俺達の前では滅多に涙を見せない人が俺達の前で少しだけ涙を流してこう言った。
しずる「･･･全く、本当に成長したよ亮達は。けどありがとな。おかげで安心した。これからもっと危険な目に合わせるかも知れない、だけど、絶対に亮達を守るから、これからもずっとよろしくな？」
と言った。そして俺達は、
亮介達「こちらこそよろしくお願いします。」
としずる先輩に笑顔で答えた。